| コマ: |
どうもここは薪で沸かしていたらしいですよ。 |
| 王様: |
なんですか、パレットというんですか。壊れたパレットが薪になっていましたね。 |
| コマ: |
こっち(文京区白山)に移ってきてびっくりしたんですけど、共信印刷の周りには製本屋や印刷関連の工場や会社がやたら多かったんですよ。パレットという印刷の紙を置く木の台が印刷屋にはあるんですけど、「富士見湯」さんの周りにも印刷屋さんが多いですからね。今、ほとんどの銭湯が重油を燃料にしてるんですけど、「富士見湯」さんは燃料に恵まれていますね。 |
| 王様: |
薪で炊く分、お湯が熱くて、独特のピリッという、お湯に入る者を簡単に入らせない湯のプライドのようなものを感じましたね。私たちのような、一見さんに洗礼を浴びせる、みたいなね。「あちちち、ピリピリするぅ」みたいなね。あと、いいなと思ったのは、話してる内容はわかりませんでしたが、おじいさんたちが来てたね。 |
| コマ: |
そうそう、何年も何年も来てるような、いい雰囲気でしたね。 |
| 王様: |
毎日5時6時になると来てるんでしょうね。「いやあ、山本さんの葬式に行ってきたよ」とかね。ああいった感じの人間関係が次の世代に伝わっていくといいですね。あのおじいちゃんたちの息子さんが、子供連れてまた別の時間帯に来てて、おじいちゃんから息子へ、孫へ、と伝わって。 |
| コマ: |
そういえば昔、お湯が熱くて湯船に水をじゃんじゃん出してうめてたら、「やめろ、このやろう!」と怒られたことがあったっけ。なんで銭湯ってこうも熱いんですかねぇ。どこの銭湯にもがんこおやじがいて、子供たちに怖い存在として怖がられていたっけ。例えば、桶は使ったら元の場所に置くとか、湯船に入る前には必ず身体を洗うとか・・・。この頃は教えてくれないですよね。この頃は町が汚いですよね。本気で思いますよ。江戸時代は世界一きれいな町だったそうですよ、東京は。 |
| 王様: |
地域の人たちとの交流を通して、挨拶や礼儀を身に付けていくんでしょうね。 |
| コマ: |
そういうことが自然と身につくことは、後々の宝になるんじゃないでしょうか。 |
| 王様: |
歴史を個性にしているって感じで、この銭湯は『東京入浴会』のメンバーには、ポイントの高い銭湯だと思いますよ。 |