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アルゼンチンからは世界が見える

 ここまで読んでいただいただけでも、アルゼンチンのマンガ文化の多彩さ、基盤のたしかさ、そして国際性を感じとっていただけたのではないでしょうか。
 実際、今回はゲストとして作家さんたちと一緒に招かれたこと、そして何より世界有数のマンガネットワークを誇るホセさん(みんなからは「チキ(小さい)」という愛称で呼ばれています。彼は決して小さくはありませんが、彼の妹が幼い頃、彼を呼んでいた名前だそうです)の紹介もあって、今回アルゼンチンで、ほんとうに思いがけない数の国の人と知り合いになりました。チリ・ペルー・コロンビア・エクアドル・ウルグアイ・ボリビア・ブラジル……こんな遠いたくさんの国々の作家さんと友達になって、親しく話せる日が来るなんて思ってもみませんでした。ボリビアの作家さんとは、来年2月にボリビアで再会する約束をしたくらいです。それにウルグアイ! ほんとうに何人ものウルグアイの作家さんたちと知り合いになりました。
 チリの作家さんたちで、ニュージーランドを拠点に(!)英語の出版活動もしている人たちとは、ニューヨーク・コミコンで知り合い、メールのやり取りをしました。「白鯨」が、チリで実際にあった話をもとにしていて、メルヴィルがそれを下敷きに小説化したなんて初めて知りましたよ。チリのマンガ作品をニュージーランドで売る。これがほんとうのTPPならぬ「環太平洋」ネットワークなのではないでしょうか。じつはチリとニュージーランドは、海を隔ててお隣の国なんですよね。
 ヨーロッパでは超有名な海洋冒険マンガ「コルト・マルテーズ」を描いたユーゴ・プラットは、幼い頃アフリカで育ち、彼自身がさまざまな国を渡り歩いた人ですが(C83「AIDE新聞」の「ルッカ! イタリア!」参照)、彼がアルゼンチンでマンガを教えたというのは、思った以上に必然だったのだと思えてきます。そのくらいこの国は、外の世界と密につながっているのです。
 先に書いたようにアルゼンチンには基本的に移民が多く、また逆に、政治情勢の変化のために国外に移り住む人も多いという事情があります。とくに移民に関しては、イタリアとの関係が密で(だからイタリアのマルコは、アルゼンチンまで「母をたずねて三千里」なんですね)、イタリアはマンガに関しても、まるで姉妹国家のようにアルゼンチンと作品を共有しています(これもC83参照)。
 もちろん同じスペイン語圏ゆえにスペインとの関わりも深く、翻訳の必要がないのでお互いの作品はお互いの国で売られていますし、私の最初のアルゼンチンマンガとの出会いがフランスであったように、ヨーロッパ随一のマンガ大国フランスで仕事をするアルゼンチン作家は多いです。もちろん、南「米」なのだから、その高い画力をかわれてアメコミで活躍する作家も無数にいます。
 つまり、私たちからアルゼンチンは見えにくいかもしれませんが、アルゼンチンからは世界が、少なくとも全ヨーロッパと北米と中南米が、ふつうに仕事の対象として目に入っているということです。この独特の国際性、これは新たな発見でした。
 それにしても南米スペイン語圏の人々のフレンドリーさはどうでしょう? 会った次の瞬間からまるで旧知の友だちみたい。
 ニューヨークに住んでいると、じつは圧倒的とも言えるスペイン語の存在感に驚くのですが、フレンドリーさも手伝って、じつはスペイン語圏のネットワークこそが最強ではないのか、そんな気にさせるアルゼンチン体験でした。

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