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世界のマンガ学校・アルゼンチン

 アルゼンチンで特筆すべきなのは、ヨーロッパでは知らない人がいない海洋冒険物語『コルト・マルテーズ』の作家ユーゴ・プラットが教えていたことでも有名な、古くからあるマンガ学校の存在です。アルゼンチンで最も優れた脚本家の一人、カルロス・トリロはこう言っています。「世界にはマンガを学べる場所(学校)が4つある。フランスとアメリカと日本と、そしてアルゼンチンだ」。
 つまり、アルゼンチンは世界で4つ目のマンガ文化をになう国だ、というわけですが、今回訪問して、実際にそうかもしれないと思うようになりました。
 アルゼンチンのマンガは、一つの特徴をもったスタイルがあるというわけではないのですが、作品が非常に多彩で絵の基礎力が高い。その背景にあるのが、古くからあるマンガ学校の存在なのです。

 とくに有名なのが、パンアメリカン美術学校で、ここがまさにユーゴ・プラットが教えていた学校。今回、その創業者兄弟二人に、この学校の卒業生でもあるホセ・ムニョス(!)、それにあと二人の同窓生アーティストが加わった記念パネルがありました。ホセ・ムニョスは実際に学校でユーゴ・プラットに教わったそうで、「ユーゴ・プラットは青い眼で、きちっとしたワイシャツにブーツを履いた紳士で、厳しい人だったよ」などとムニョスが語るのを聞くのは感無量でした。言ってみれば目の前で芥川龍之介が「夏目漱石先生に初めて会った時にはね…」と話し始めたみたいな感じ。
 もう一人、この学校の先生として何度か名前が出てきた有名な作家がアルベルト・ブレッチア。この方は、先述した「エテルナウタ」の原作者であるオエステルヘルさんとも組んで作品を作っている(右上の図版)、アルゼンチンを代表する作家の一人です。
 パネルは約70年にわたる学校の歴史を紐解き、初期の頃はドイツの表現改革運動とも連動していたこと、1957年に世界のコミックスの歴史を語る本を出してアメリカやスペインから絶賛されたこと、1968年の欧州向けの展示にはボーヴォワールやラカンもやってきて、「アルゼンチンは純粋なイストリエタ(マンガ)だ」とコメントしたこと…等が語られ、ムニョスさんが「アルゼンチンは移民の国だからね。さまざまな文化がミックスされて、そこからアルゼンチンコミックスが生まれた。アメリカのコミック文化よりもう少しヒューマニスティックだ」と語っていたことが印象的でした。
 パンアメリカン美術学校は今ではブラジルに拠点を移してしまっていますが、アルゼンチンにはその他にもいくつかのマンガ学校があり、マンガの私塾もあります。そうやって解剖学的デッサンの技術や、アルゼンチンのイストリエタのあり方を継承していっていることに、アルゼンチンのマンガ力の基礎があるようです。
 実際、世界各国でマンガの仕事をするときに、アルゼンチン出身だと言うと、「おお、それなら安心だ」という反応が返ってきて仕事がもらいやすい、ということも何度か語られていました。

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