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「エテルナウタ」と 「ドラゴンフォール」

 さて、アルゼンチンのコミックを語る時にこれだけは忘れてはならないという伝説のシリーズが一つあります。「エテルナウタ(永遠の旅人)」という作品です。
 多くの人が親しみ、今では学校で勧められるコミックになっているというこの作品は、何度かにわたるアルゼンチンの軍事政権、とりわけ1976年からの軍事政権と深く関係しています。じつはアルゼンチンのマンガの歴史は、政治や経済に翻弄され続けた歴史ということもできるのです。
 物語は、雪の降らないはずのアルゼンチンにある日突然、雪が降り始める、というところから始まります。しかもこの雪は、それに触れた生き物すべてに死をもたらすという「死の雪」でした。この雪は異星からの侵略者による大量殺戮兵器だったのです。これに対抗すべく一人の男が立ち上がります。
 ――と書くと、ああ、よくできたSFマンガなのね、と思われるでしょう。しかしホセさんによれば、原作者のオエステルヘルはこの作品に、当時の軍事政権への批判をそこここに盛り込みました。それが彼のスタンスだったし、彼の娘二人のスタンスでもありました。彼の二人の娘は、当時の軍事政権に対して抵抗を始め、そして政府によって殺されたのです。
 オエステルヘル自身もまたその後、軍事政権に捉えられ、彼がどうなったか、彼の死体がどこにあるのか、今に至るまで知る人はいない、とホセさんは言います。 オエステルヘル自身は(おそらく)軍事政権によって殺されましたが、軍事政権下で他国に亡命してしまったコミック作家もたくさんいます。アルゼンチンはヨーロッパからの移民が多いだけではなく、政変によって他の国に逃れていった人たちも多い国なのです。軍事政権でなくなった今でも、選挙のある年には、何があるかわからないから出版点数も少なくしか出さないし、突然の変化に対処できるようにしておく、という出版社の言葉も、アルゼンチンの激動の歴史を物語っていると言えます。

 しかし、そんなシリアスな「エテルナウタ」の横にあったのは、強烈なパロディ本。筋肉隆々の身体にキティちゃんぽい顔とか、マラドーナの顔とか(でも、画力高っ!)。そしてその横には「ドラゴンボール」のパロディシリーズ「ドラゴンフォール」! パロディ作品というより、「ドラゴンボール」のファンジンのようです。こんなパロディ本が並ぶのも、片方で「風刺」がとても重要なアルゼンチンコミックの特徴を物語っているのかもしれません。
 かと思えば、キノ「マファルダ」(次頁。邦訳も出ています)がアルゼンチンコミックで一番人気であるように、子供向けの作品も強いし、女性の作品もけっこうある。
 それにしても、会場をまわっていると、個性的な作品が数多く、多彩で、作風はまるで違うのにみんな画力が高く、まるで美大の展示会を見ているようです。やっぱりレベル高いなあ! しかし、いったいどうしてアルゼンチンは、みんなこんなに作品の表現レベルが高いんでしょうか。

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