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Manga メイド・イン・フランス! 

『ラディアン』の作者トニー・ヴァレントに
突撃インタビュー

 ここ50年、バンド・デシネ(以下BD)はたえず進化をとげてきました。スタイルにも流行りすたりがありますが、最近顕著なのは、日本のマンガの影響! マンガの絵柄や文法の影響を受けて、メイド・イン・フランスのマンガを描くフランス人作家が増えてきているんです! フランスでは90年代以降、『ドラゴンボール』を始めとするマンガやアニメで育ってきた世代が台頭。その中からマンガ・スタイルで自己表現する作家たちが現れても何の不思議もありません。そんな作家たちの代表がトニー・ヴァレント。彼は『ラディアン』という作品で一気にフランスの読者の注目を集めました。今回、『ラディアン』第1巻の日本語版(飛鳥新社刊)発売を記念して、トニー・ヴァレントの独占インタビューを敢行しました!

トニー・ヴァレント
Tony Valente

 1984年10月11日、フランスのトゥールーズ生まれ。2004年、デルクール社から刊行されたファンタジー作品『ガナハンの4人の王子Les 4 princes de Ganahan』でキャリアをスタート。原作はラファエル・ドロメルシュラジェで、トニー・ヴァレントは作画と彩色を担当。
 このシリーズが完結すると、今度は1人で、新シリーズ『アナ・アトリHana Attori』に挑戦。ソレイユ社から全3巻で刊行される。これを機に、元々影響を受けていた日本のマンガ・アニメのスタイルを採用。続いて同じ出版社から、『スピード・エンジェルスS.P.E.E.D. Angels』(作ディディエ・タルクァン、彩色ポップ)を全2巻で2012年と2013年に刊行。
 この作品と並行する形で温めてきた新企画が『ラディアン』。第1巻がアンカマ・エディションから2013年に刊行された。2015年末には、第4巻刊行予定。

『ラディアン』の日本語版第1巻がついに出版されました。
これはどんな作品なんでしょう?

 ファンタジー要素の強い少年マンガです。主人公は魔法使いの見習いのセトと言う名前です。その世界には、ネメシスという怪物たちがいて、あらゆるものを破壊してしまうのですが、彼はそいつらと戦います。怪物たちが生まれてくる場所があって、それがタイトルの“ラディアン”です。それを探し出し、壊すのがセトの旅の目的なんですが、その場所が本当にあるのかどうかはわかりません。この怪物たちと戦うことができる魔法使いは、ある種の感染症に侵されています。彼もまた、他の人間たちと身体的に少し異なる点があります。彼は怪物たちと戦うだけでなく、人間たちの偏見とも戦わなければなりません。その最たるものが異端審問所で、魔法使いたちは怪物たちを追う一方で、異端審問所から追われることになります。異端審問所というのは、ヨーロッパの歴史において、非常に重要な意味を帯びています。異端審問所が活発に活動していた時代、宗教家たちは、自分たちの宗教的ビジョンに一致しない人々を弾劾しました。それらの人々は魔女とされたわけですが、実は、呪術医であったり、角のようなこぶが生えた人であったり、見た目は怪しげでも、片田舎でささやかな暮らしを営んでいた人たちです。僕が作ったこの世界の中では、異端審問所は、正常なもの以外を認めない権威で、魔法使いを追う警察のようなものになっています。魔法使いなんて、異常の最たるものですから、異端審問所は彼らを管理し、追及の末に殺してしまうこともあります。主人公のセトにとって、彼らは敵ということになります。


少年マンガというお話ですが、
ヘビーなテーマを扱っているのですね。

 僕は複数のレベルで読める物語が好きなんです。そういう物語こそ、僕にとって、一番感動的な物語です。元々はおもしろいストーリーとかアクションとか派手な魔法とか、そういうものを描きたいと思っていたのですが、すぐにそれだけでは飽き足らなくなってしまって、これらの道具立てを使って、もう少し深いテーマを描いてみたいと思うようになったんです。この物語の主人公は、他の人々とは身体的に異なりますから、排除とか他者との違いというテーマを扱えるなと思いました。もちろん少年マンガ的な展開とも矛盾しません。何しろヒーローというのは、概して他の人たちと違いますからね。孫悟空には猿の尻尾がありますし、ナルトは体内に恐ろしい力を封印しています。


日本の少年マンガのコードを
実に見事に使われているのに驚きました。
フランスでマンガの学校に通われたりしたのですか?

 いえいえ、完全に独学です。絵であれ何であれ、学校で勉強したことはありません。ただ、とにかくたくさん絵を描きましたし、“マンガ”を描く努力もしました。マンガを描く前は、フランス風にファンタジーのBDを描いていたんです。今と比べたらずいぶん下手くそですが、それでも当時から日本のマンガの影響は受けていました。BDは10年ほど描いていたんですが、その間は修行をしていたようなものですね。おかげで、マンガを描き始めたときには、いろんなことが自然にできるようになっていました。マンガは日常的に読んでいますし、マンガの文法が自然に出てきても何ら不思議はないんです。


特に影響を受けた作家や作品はありますか?

 世界中の多くの人がそうじゃないかと思いますが、僕は鳥山明先生を通じてマンガを知りました。『ドラゴンボール』はある意味、僕の仕事のいしずえとなった作品で、今でも一番重要な作品です。それ以外の作品なら『ONE PIECE』ですかね。鳥山先生以降も好きな作家はたくさんいます。今現在活躍している作家さんで特に尊敬しているのは、村田雄介先生です。『アイシールド21』で知ったのですが、『ワンパンマン』も追っていますよ。村田先生は、鳥山先生を始めとして、僕が好きなもののいいところをたくさん吸収しているように思えます。とても現代的な感じがしますし、何しろめちゃくちゃうまい。鳥山先生、村田先生、尾田先生、それ以外にも多くのマンガ家さんたちから栄養をもらって、今の僕がいるのだと思います。


『ラディアン』を描くに当たって、
特に影響を受けたマンガはありますか? 
あるいは逆に、近すぎてあえて見ないようにしている
作品はありますか?

 『FAIRY TAIL』ですね。実は、『ラディアン』を描き始めた当初は、『FAIRY TAIL』を読んでいませんでした。わが家で『ラディアン』第1巻の発売前の原稿を目にした友人から『FAIRY TAIL』に似ていると言われ、僕も読んでみることにしたんです。すごくいい作品で、すぐに大好きになりました。そして、その時点でこれは似ているかもという要素を省きました。おそらく真島ヒロ先生と僕は同じものから影響を受けているんだと思います。きっと鳥山明先生の作品のファンだろうし、ゲームも好きなんじゃないでしょうか。そのまま続けていたら、かなり似たようなものになってしまったかもしれません。キャラクターの名前から魔法の名前、作中の事件まで、多くのものを変えました。『FAIRY TAIL』はフランスでも大人気ですからね。そんなこともあって、直接的な影響はないですが、いつも『FAIRY TAIL』のことは頭の片隅に置いています。でも、『ラディアン』が『FAIRY TAIL』に似てると言われるのはうれしいことですね。何しろ『FAIRY TAIL』は傑作なんですから。

 
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