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バンド・デシネってどんなもの?

 皆さんはバンド・デシネを読んだことがありますか?フランス語で書くと、bande dessinée、2つの言葉の頭文字を取って『BD』と略したりもします。この文章でも以下BDと表記します。BDと書いて、読みはベーデー、あるいはベデ。ビーディーじゃないから、気をつけてくださいね(笑)。bande dessinéeを直訳すると、“絵が描かれた帯”。要するにフランス語圏で作られたマンガを指す言葉なんです。
BDとマンガの一番大きな違いはフォーマット。BDの一般的な大きさはA4版かもう一回り大きい判型。日本のマンガの大半はずっと小さく、ソフトカバーでジャケットがついていますが、BDの場合は、ジャケットなしのハードカバーがほとんど。ページ数も日本のマンガ単行本よりも少なく、よくあるのが48ページとか64ページの作品です。そして、もうひとつの大きな違いがオールカラーである点。きっと初めてBDを見たら、絵本みたいだと思うはず。もちろんこれはあくまで一般的なお話。すべてのBDがこうだというわけではなく、小さい判型の作品もあれば、ページ数が多い作品も、白黒の作品だって存在しています。

 BDの歴史はかなり古く、19世紀前半に活躍したスイス人作家ロドルフ・テプフェールがBDを発明したとされています。ただ、当時はまだBDという言葉は存在していませんでした。その後、19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカで優れた新聞マンガが次々と発表されていきます。これらの新聞マンガを“コミック・ストリップ”と言いますが、“バンド・デシネ”という言葉は、コミック・ストリップの翻訳語として作られたとも言われています。1920〜30年代頃には、それらのアメリカの新聞マンガがフランスにも紹介され、BDに大きな影響を与えたそうです。その頃生まれた世界的なBDが皆さんもよくご存じのエルジェ作『タンタンの冒険』。スティーヴン・スピルバーグ監督の映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』が2011年に公開され、日本でも話題になりました。BDはその後、第二次世界大戦を間に挟んで、さまざまな発展を遂げていくのですが、細かな話はまた次の機会に。ふうっ…、一段落分まじめな話をしたら疲れました(笑)。


『タンタンの冒険』

 日本では、1960年代の後半あたりには、既に雑誌掲載や単行本の形でBD翻訳が登場し始めています。その後、BDの翻訳紹介は小規模ながら連綿と続き、ときには一部で注目されたこともあった模様。そんなBDが改めて脚光を浴びるようになったのは、ゼロ年代の後半。2010年以降は毎年かなりの翻訳が刊行されるようになっています。BDブームと言うとさすがに言いすぎかもしれませんが、小ブームくらいなら言ってもいいかも(笑)。その証拠に大きめな書店に行けば、今は海外マンガの棚ができていて、アメコミと並んで、BDも置かれているはずです。実は、わが『ユーロマンガ』は、このBDの小ブームにささやかながら貢献してきたんですよ。


BD専門誌『ユーロマンガ』

 『ユーロマンガ』が創刊されたのは2008年。当時、フランス大使館の職員として働いていた僕は、BDの邦訳出版がどれも散発的で、翻訳されるとしても、一世代前の作品や生真面目な作品が多く、僕の好きなエンターテインメント系の作品がなかなか翻訳されないことに、もどかしい思いをしていました。これはもう自分でBDの雑誌を作ってしまうしかない! ということで、一念発起して、フランス大使館で働きながら、『ユーロマンガ』(発売:飛鳥新社)という日本初のBD専門誌を出版することにしたんです。


『ユーロマンガ』第1号

 その当時日本でよく知られていたのは、メビウスやエンキ・ビラルといったビジュアルの強いSF系か1990年代に台頭してきたラソシアシオンという集団のアート系BDでした。僕が紹介したかったのは、それまで日本で紹介されていなかった新しい作家たちと大衆的な作品。よくBDはアートだと言われますが、必ずしもすべてがアートではありません。アート系の作品もいいけど、大衆的な作品も紹介したい! ということで、『ユーロマンガ』の最初のラインナップには、カネパ&バルブッチ『スカイ・ドール』、マリーニ&デュフォー『ラパス―血族の王国』、ガルニド&カナレス『ブラックサッド』、ド・クレシー『天空のビバンドム』を選びました。各作品とも1号につき単行本1冊の半分を掲載し、2号で1冊分が読めるという作りです。『ユーロマンガ』は現在、第8号まで刊行中。2013年に刊行された第8号以降、しばらく休刊中で、その分、単行本の刊行に力を入れています。


『カニカニレボリューション』

『モンスター[完全版]』

『ムチャチョ−ある少年の革命』

『時の鳥を求めて』

 ユーロマンガ・コレクションと題して2015年の春までに刊行した単行本は全9冊。具体的には、エンキ・ビラル『モンスター[完全版]』、エマニュエル・ルパージュ『ムチャチョ―ある少年の革命』、レジス・ロワゼル&セルジュ・ル・タンドル『時の鳥を求めて』、アルチュール・ド・パンス『カニカニレボリューション』、トマス・デイ& オリヴィエ・ルドロワ『ウィカ―オベロンの怒り』、そしてフアンホ・ガルニド&ファン・ディアス・カナレス『ブラックサッド』シリーズ4冊です。 特におすすめしたいのが、『ブラックサッド』シリーズ。1950年代のアメリカを舞台に黒猫探偵ブラックサッドの冒険を描いたハードボイルド作品です。作画担当のフアンホ・ガルニドは、元々ディズニーで働いていたアニメーター。アニメーターならではのみごとな作画と抜群のデフォルメ、小気味いいテンポをぜひお楽しみください。


『ブラックサッド−黒猫探偵』
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目次
表紙
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