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急成長する不思議な雑誌『知音漫客』

 『漫友』と『最漫画』は日本人が見てもなるほどと思う日本風のマンガが載っていますが、このところ急成長しているのが、日本人には不思議な雑誌、『知音漫客』です。これは2006年に創刊され、形は大判のアニメ雑誌のような中綴じの薄い雑誌です。
 ページを開くと――オールカラーだけど……あらら?これ、何? 何の雑誌なの?
 私も他の雑誌群と一緒に最初に買った時には何の雑誌でどうやって読むのかよくわからず、ほってあったのですが、あとでこの雑誌がぐんぐん部数を伸ばしていると聞いて改めて見直してみて理解しました。これって、中国の海賊版の形式で、1ページに4ページ分のマンガが組み込んであるんです。そして、先述したフィルムブックのようなオールカラー。つまり、中国海賊版1p=4p形式+フィルムブック風オールカラー形式で成立した、中国オリジナルの新しいマンガ出版形態。
 これが、中国を訪れるたびに部数が増えていて、ひところ100万部を超えたと聞いていたら、つい最近、なんと300万部(!)を超えたと聞きました。しかもこれが週刊なんです! つまり日本の『少年ジャンプ』と並ぶ売れ行きだということ。実際、中国の百度百科(中国のウィキペディア)には「中国の少年ジャンプ」だと紹介されています。
 いやあ、所変われば品変わるもんですね。
 中国ではこのほかにもギャグマンガ雑誌の『幽黙大師』や、『漫画世界』など順調に刊行が続いていますし、その他にも生まれては消える雑誌はたくさん出ています。アニメやマンガの情報誌も多く、そのものずばりの『宅通信』(オタク通信。コスプレの記事などが載ってる)や『絶対領域』(これが雑誌名)、『二次元世界』などなど。BL情報誌も複数出ていて、『菠志(パイナップル)』とか『801彼女』(笑)とか。マンガ雑誌の種類は広州など南の方が多いのですが、こうしたオタク系情報誌は北京に多い印象があります(調べた時期が数年違うので単純に比較はできないのですが)。
 これらの雑誌は、マンガ雑誌も含め、すべて基本的には「東方書報亭」と呼ばれる路上のニューススタンドで売られています。「東方書報亭」は大小ありますが、大きいものはほんとうに限られたスペースに雑誌がこぼれんばかりでなかなか壮観です。正規のマンガ単行本は書店でも売っていますが、読者はこうした「東方書報亭」で買うことも多く、『名探偵コナン』など読み切り作品の人気が高いのは、こうした流通事情もあるのでしょう。
 最近では、こうした中国の雑誌市場に、日本の出版社が中国の企業と組んで合弁会社を作って(そうでないと中国でビジネスは許可されない)雑誌を出し、日本の作品ではなく、中国人マンガ家が描いた作品を刊行していく、という動きが相次いで出てきました。もとから、基本が日本マンガの翻訳で、一部中国人作家の作品を載せているものとして、小学館系の『龍漫』(コロコロコミック)『龍漫少年星期天』(少年サンデー)があったのですが、2011年に創刊された角川の『天漫』は、日本マンガは『新世紀エヴァンゲリオン』のみ、『涼宮ハルヒの憂鬱』も中国人作家を起用して連載するなど、中国作家中心の雑誌です(一時、女性向けの『天漫・藍色』と、少年漫画系の『天漫・赤風』の二つに分けて出版していましたが、現在は『天漫・藍色』のみの出版になっています)。『天漫』に少し遅れて講談社から『勁漫画』が創刊されましたが、これはなんと、『知音漫客』と同じ形式! 大胆な挑戦です。続いて2013年には、『漫画行』でついに集英社のジャンプ系の雑誌も参入! さあ、これらの雑誌の帰趨はこれからどうなるのでしょうか。
 ますます目が離せない中国マンガ事情なのでした。

 

藤本由香里 ふじもとゆかり
評論家・明治大学国際日本学部准教授

07年まで編集者として働くかたわら、コミックを中心に評論活動を行ってきた。マンガ学会理事。著書に『私の居場所はどこにあるの?』(朝日文庫)など。

『大島弓子にあこがれて』
(ブックマン社)が発売中!


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写真提供(敬称略): 藤本由香里



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