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日本動漫の蔓延に、 中国政府、対抗に乗り出す

 子供たちの日本動漫への熱狂を、最初の頃は「たかがマンガ、たかがアニメ」として気にとめていなかった中国政府は、しだいにこれを問題視するようになります。なぜなら、それはマンガを通じて資本主義的な価値観が入ってくることを意味するからです。しかもまだ心が柔らかい子供たちに与える影響は大きい。――かくして中国政府は、日本マンガに対抗すべく、自国の動漫産業の育成に力を尽くしていくことを国家決定します。そこで1995年に定められたのが「5155工程」、すなわち<5つの動漫基地を作る。15の児童向けのシリーズを作る。5つのマンガ雑誌を創刊する>という計画でした。
 翌1996年に江沢民は、いまや中国のありとあらゆるところに日本動漫が蔓延し、純粋な中国文化が衰退していくことに危機感を覚えると述べ、こう演説しています。「少年児童は中華民族の希望であり未来である。彼らを中華民族振興のために社会主義の新人に育てることは文芸工作者の歴史的責任だ。」(遠藤誉『中国動漫新人類』)
 実際、中国が自国の「動漫産業」(アニメやマンガ)発展にかける情熱はすさまじいものです。「動漫」といっても中国人が力を入れているのは圧倒的にアニメの方で、「動漫」という言葉はほとんどアニメを指しています(ただし、日本マンガが早くから入っていた台湾や香港に近い広州では、マンガ文化もかなり盛んです)。
 たとえば、杭州で開かれる国際動漫フェアは実質的にはアニメフェスで、中国でつくられた国産アニメの大々的なお披露目と商取引の場であり、その開会式のきらびやかさといったら、日本の紅白歌合戦の十倍くらい派手! それぞれのアニメーション作品について、おおがかりな電飾と歌や踊りのショー、おまけに上海雑技団のような超絶技巧の曲芸の技まで飛び出して、次々にステージが切り替わり、いったいいくらお金がかかっているんだ!?とため息が出るほどです。紅白で言えば、かつての小林幸子と美川憲一の3倍くらい派手なショーが20とか30続く……と考えてもらえばいいでしょうか。

 こういうのを見ていると、中国は「動漫」に、「国家の威信」というものをかけているのだな、とつくづく感じさせられます。かつては「連環画」も共産思想普及の手段として使ってきた中国政府は本気です。本気でアニメを思想伝達の手段にしよう、国民の教育手段として使おう、と考えています。そのあたりは、ハリウッドを通じてアメリカ的価値観を世界中に広めようと考えているアメリカと似たところがあるかも。
もちろん、アメリカは自由主義、中国は共産主義ですから中国の方が徹底していて、歴史に題材をとった作品が奨励され、しかも実際の歴史の改変は許されないそうです。登場人物が全員女性の三国志アニメなどを作ってしまう日本とはだいぶ違いますね。
ちなみに連環画は、数は少なくなりましたが現在も売られていて、十に満たないほどの出版社が残っているようです。主には南の方で、蘇州の新華書店(中国の国営書店)では新しく出版された連環画も多くみかけました。一方、北京の新華書店には、国家思想を伝える連環画が山と積まれている。このあたりの差も面白いですね。とはいえ、上海などの都会では連環画はほとんど見かけなくなっているようで、テレビでは見たことがあるが、連環画の実物は私の授業で初めて見た、という中国人留学生も数多くいました。

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