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  スペイン
  サロン・デル・マンガ
  探訪記

  ここ3年ほど、毎年行こうとしては挫折していた、スペインはバルセロナで行われるサロン・デル・マンガ。今年はついに、念願かなって、ようやく訪れることができました。学生時代に訪れて以来、30数年ぶりのスペイン!3年越しの恋がやっと実ったわけです。
 主目的は、科研費の基盤A「コンテンツの創作・流通・利用主体の利害と著作権法の役割」(代表:中山信弘)に関わる調査で、スペイン語圏の電子海賊版状況を調べることですが、その前提となるスペインのマンガ流通事情についても、かなりきちんと調べてくることができました。やはり、現地にいかないとわからないことはいろいろありますね。では、さっそく、ガウディの街にGo!今回は、以前スペインに住んでいらした、「魔法少女アニメ」が専門の須川亜紀子さんと同行させていただきました。案内と通訳をしてくださった須川さんに感謝です。


スペインのマンガ売場は
キオスク?書店?

 バルセロナと言えば、誰もがすぐ思い出すのが、ガウディのサグラダ・ファミリア。
 1882年に着工したこの建物は、百年以上たってもまだ建設中で、ガウディ没後百年の2026年の完成が目指されています。中にも入ってみたかったのですが、平日なのに数時間待ちと思われる長蛇の列に断念。2026年に完成してからまた来ればいいや、と自分に言い聞かせて、木曜からのサロン・デル・マンガに先立ち、調査初日の水曜日は、スペインの街でのマンガの売られ方をまず見て回ることにします。
 JETRO等のこれまでの報告によると、スペインのマンガ販売はキオスク(街の売店)が大半を占めていると言われています。けれどキオスクで売っているのは主にコミックブック(アメコミの薄い小冊子)で、日本マンガは判型が違うので一般の書店でも売りにくく、ほとんどがマンガ専門店での販売か、サロン・デル・マンガなどイベントでの販売の比率が高い、とされてきました。

 また、統計をみると、なぜかスペインではヨーロッパなのにBD(ヨーロッパのマンガの形式。主にフランス語圏のマンガ)ではなく、アメコミの比重が高いのです。全体でアメコミが市場の約半分を占め、スペイン産のマンガが約1割。残りの4割をBDと日本マンガが半々=2割ずつで分け合う感じでしょうか。これはおそらく、主な販売ルートがキオスクのため、薄いコミックブック形式のアメコミの方が売りやすいからではないか…というのが私の予測でした。
 実際にそうなのかどうか、バルセロナの中心街、カタルーニャ広場のキオスクを回ってみます。スペインには実際にキオスクが多く、ちょっと見渡すと三つくらいは目に入る。置いてあるものは雑貨やお菓子、雑誌類。雑誌類は種類が多く、スタンドも使って所狭しと置いてありますが、探してみると意外に、マンガどころかアメコミもほとんどない。唯一目立つのは、大きな厚紙の台紙にコミックブックとおもちゃをセットにした子供向きの商品です。これは「スパイダーマン」や「バービー」、「スポンジボブ」などのアメリカ系が確かに多いですが、それに混じって「ポケモン」や「ドラえもん」などの顔も見えますから、キオスクでの子供向け商品の一つの販売形態なのですね。

 しかし、それにしてもデカイ。こんなに大きな厚紙をつけて、目立つかもしれないけど、荷物になるから買うのはちょっと…。でも、買うと二つに折り曲げて袋に入れてくれるので、実際には心配するほど持ちにくくはありません。このデカ厚紙子供向け商品は、どのキオスクにも置いてありましたから、それなりの人気商品ではあるのでしょう。また、後でわかってきたのですが、この「厚紙セット商法」(?)は、スペインのマンガ販売の一つの特徴でもあるようです。
 いくつかのキオスクを回るうちに、この「子供向けセット」以外のスペインマンガも見つけました。一つは、バルセロナではスペイン語と並ぶもう一つの公用語であるカタラン語(=カタルーニャ語。スペイン東部カタルーニャ地方の言語)のマンガ雑誌。そしてもう一つはスペインのユーモアマンガのシリーズ。つるんとした頭(てっぺんに毛が二本)とメガネの男二人組が主人公で『MortadeloとFilemon』と題されています。キオスクのおじさんの話では、これはスペインで昔から人気のあるマンガシリーズなのだそう。これは本当で、その後もこの二人組にはいろいろなところで遭遇することになりました。

 続いて書店探索。たまたま見つけた「ハッピーブックス」というかなり大きな書店に入ってみると、店の奥の方にありました!小さいけれど、「グラフィック・ノベル」「コミックス」とスペイン語で表示のある棚があり、その向かい側に日本マンガのコーナーも!このくらい大きな書店だと、日本マンガも書店に置いてあるのでしょうか。目を引いたのは『ドラゴンボール』と『デスノート』、文庫版箱入り3冊セットの『マジンガ―Z』。
 もう一つ、面白かったのは、さっき売店のおじさんに教えてもらった件の二人組にまた遭遇したことです。今度はまた立派なハードカバーの、しかも「横長」の造本!「横長」のハードカバーは他にも2冊あって、どうも50周年記念出版らしい。「横長」の他の2冊は冒険物語のようで、よく見ると上下に同じページが並んでいて、上は1色、下はそれに色が着いている! 元は新聞漫画のように見えますが、解説をみると雑誌連載だったようです。横長の雑誌とは、世界的に見ても珍しい判型なのではないでしょうか。
 スペインでは、この二人組のほか、アニメにもなって日本でも翻訳されたパコ・ロカの『皺』や、先日、明治大学で講演をしていただいたガルニドさんの、猫の顔をした男を主人公にしたハードボイルド作品『BLACKSAD』などをよくみかけました。やはり人気なんですね。それとスペインでは、BDの中でも『アステリクス』が人気のようです。
 さて、ここまでで、買った資料がすでに持ちきれないほどになったので、とりあえず宿に帰って、翌日からのサロン・デル・マンガに備えます。なんせ初日はインタビュー3連発なんですから。

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