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出版社に聞く、スペイン・マンガ事情

 プラネタ・デ・アゴスティーニは、プラネタ社とイタリアのアゴスティーニ社が提携して生まれました。キオスク販売のノウハウを求めていたプラネタ社と、スペイン進出を考えていたアゴスティーニ社の利害が一致したというわけです。そして82年にコミックセクションが立ち上がり、キオスクでの販売を開始。日本マンガの販売は92年の『ドラゴンボール』からですが、その後『ドラゴンボール』は、キオスク版・単行本版・愛蔵版……と形を変えて出版され続け、7つのバージョンすべてを合わせると、今までに累計2千万部!キオスク中心ということもあってヨーロッパの中ではスペインはマンガ市場が小さく、今よく売れているマンガでも初刷りが数千単位ですから、これは驚くべき数字です。
 その後、日本マンガは順調に売り上げを伸ばしていったのですが、2008年のリーマンショックから市場は冷え込みます。アメコミも含めて毎年10%くらいずつ売り上げが下がり、実際、現在では出版点数が最盛期の半分くらいまで落ち込んでいます。
 とくにキオスクでは、雑誌はオマケ目当てに買うようになっていき、2011年には、キオスクでのマンガ販売はアメコミを含めて実質ゼロに。残ったのはオマケ付の雑誌のみでした。それが昨日、私たちが観察した現状だったというわけです。
 しかし、一方で救いもありました。キオスクの代わりに、一般書店がマンガを販売してくれるようになったのです。インターネットの発達で、人々が旅行ガイドを買わなくなり、その分の棚が空いた、というのが理由でした。このため2011年からマンガの売上は少し回復し、下げ止まったようです。


 が、インターネットの発達は、一方で、マンガに深刻な被害をもたらしてもいます。マンガをスキャンして翻訳(トランスレーション)し、ネットに違法アップロードする、「スキャンレーション」と呼ばれる電子海賊版の横行です。最初はファンが続きを早く読みたいために行っていたもので、正式版が出たらネットから取り下げるという良心的なものでしたが、最近ではそのリンクを集めて商売にして広告料をとる(もちろん著作権者にはお金は一円も払わない)ような悪質なサイトが出てきて、これがつづくと、「マンガ読むのになんでお金払わなきゃいけないの?マンガは無料が当たり前でしょ」という感覚になってくる。この点ではじつは、アメリカがとくに深刻ですが、スペイン語のスキャンレーションサイトも、英語・中国語に次いで多く、被害をもたらしているのです。なにせスペイン語は、スペインだけでなく、ブラジルをのぞく中南米で広く使われているのですから。ヘルナンドさんも、「いくら不景気でも、スキャンレーションがなければ、ここまで売り上げは落ち込まなかった」と言っていました。
 今、キオスクでオマケがついていないと売れないというのも、読むだけならネットでできるので、それ以上の価値をつけなければ本が売れなくなったせいかもしれません。スペインでは、書店で売っているマンガにも、バックナンバーをコレクションするためのボックスが付いているものが目につくのも、同様の理由によるのでしょう。私が狂喜乱舞した豪華愛蔵版の数々だって、「ネットで読めるからいいや」でなく、「なんとかして本を買ってもらいたい」という工夫の結果なのかも。

 続いて取材した、スペインを代表するもう一つのマンガ出版社ノルマ・エディトリアル(Norma Editorial)のお話も、基本的には一致していました。この出版社は最初はBDを出していて、日本マンガを出版し始めたのは1993年から。
 『タッチ』『シティハンター』『電影少女』などから始め、今は『聖おにいさん』(スペイン語のタイトルは『イエスとブッダ』)なども出している出版社です。最近、とくに人気が上昇してきているのが『FAIRY TAIL』。作者の真島ヒロさんがスペインに来てくれて人気が爆発したとか。また最近では『バクマン。』そして『進撃の巨人』が快進撃中です。
 しかし不況の中で読者は本を選ぶようになり、お金がないので、たとえば『FAIRY TAIL』『バクマン。』『デスノート』(ノルマの今の売れ筋です)のどれかを買い、あとはネットで違法ダウンロードして読む、ということに。失業率27%というスペインの現状を考えると、それもある程度は無理はないのかも。直営のマンガ専門店も経営しているノルマ社の現在の売上はコミック専門店と一般書店が半々だそうで、元は専門店がほとんどだったが、ここ数年で専門店の数が減り、一般書店の割合が増えてきたそうです。
 またノルマ社では3年前からマンガコンテストもやっていて、マンガスタイルでマンガを描く有力な新人も育っているとのこと。スペインにはマンガスクールもあるそうで、サロンにも出展しているから取材してみたら?とアドバイスを受けました。

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