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コミケ82カタログ出張版

 今回のAIDE新聞は、藤本先生によるシンガポールとインドネシアのマンガ状況レポートです!



東南アジア・マンガ紀行

シンガポール・インドネシア編

 出版社を辞めて、米沢嘉博記念図書館を擁する明治大学 (というか、移ってから設立にかかわらせていただいたのですが) の国際日本学部でマンガ文化論を教えるようになって5年目。 世界のマンガ事情を知るために、最初の年は、 自費でフランス・アメリカ・中国のコミック・フェスティバルを訪れ、 「コミックマーケットカタログ75」にその報告をさせていただいたが、 2年前から「海外における日本マンガ受容の実態と流通形態」 というテーマで科研費をもらうことができ、世界中を飛び回って各国のマンガ状況を調べている。 今回は、充実した取材をすることができた東南アジア、 なかでも最初に訪れたシンガポールとインドネシアのマンガ状況にしぼって報告をしてみたい。

藤本由香里 ふじもとゆかり
評論家・明治大学国際日本学部准教授
07年まで編集者として働くかたわら、コミックを中心に評論活動を行ってきた。 マンガ学会理事。著書に『私の居場所はどこにあるの?』(朝日文庫)など。



シンガポール〜
世界中のマンガが集まる都市

 シンガポールを訪れたのは、昨年2月末。 筑紫女学院大学の大城房美さんがリーダーになっている、 やはり科研費の「女性マンガプロジェクト」が主催する少女マンガの国際学会 「Women's Manga Beyond Japan」に参加するためである。 2月の21日から23日まで4日間にわたってシンガポール国立大学で開かれたこの国際学会は、 地元のシンガポールをはじめ、日本・韓国・台湾・タイ・マレーシア・インドネシア・カンボジア… 等のアジア各国からの報告者がその国の女性マンガ事情をめぐって発表するという、 たいへん充実したものであった。
 たとえば、タイではキスシーンがお花で隠されていたり、韓国でのヘタリア論争の発表報告があったり、 また、イスラム圏であるマレーシアの女性がとても力強く、 イスラム女性に対する認識を大いに改めさせられた。
 会場では、日本でも人気のあるシンガポールのマンガ家、フー・スウィ・チンさん (FSCさん。ご本人は少女のような可愛らしい人だが、作風は『ナイトメアアンドフェアリ―テイル』 に代表されるように、ちょっと不穏なものを含んだティム・バートン風で、世界中にファンを持つ。 コミックマーケットにも何度かサークル参加し、 コミケの紙袋のイラストを描いたこともある) と再会を喜びあったりもしたのだが、学会終了後、私たちがさっそく調査に向かったのは、 会場のシンガポール国立大学から歩いて10分ほどのところにあるショッピングセンター。 その中になんと「貸本屋」があるというのだ。けれどお店の人に聞いてもなかなか見つからず、 それを探すうちに、ショッピングセンターの中にある小さな本屋を発見。 そこでまず、私たちは最初の驚きを経験することになった。


繁体字版

簡体字版

 雑貨などもたくさんある店内には翻訳された日本マンガがたくさん置かれていて、 その中に英語のマンガと中国語のマンガがある――それはまあ予測通りとして、なんと、 中国語版に、 「繁体(はんたい)字版」と「簡体(かんたい)字版」の両方があるのだ! 
 ここで「繁体字」というのは、台湾や香港で使われている漢字で、日本風に言えば旧字体の漢字のこと。 「簡体字」というのは、いわゆる中国、つまり中華人民共和国で使われている、 人民が覚えやすいように国家の方針で簡略化された漢字のこと。
 繁体字版の方には「台湾版」とあるので、これは台湾からの輸入として、 では、簡体字版の方は中華人民共和国から輸入しているのかというと、さにあらず。 簡体字版はシンガポールオリジナルの中国語版だという。
シンガポールの中国人(華僑)は簡体字を使っているのだ。なぜ? 中華人民共和国になってからの移民が多いからなのだろうか? それともこれからは経済的に中国の重要性が高まると判断してからのことなのだろうか。 それにしても、シンガポールの500万人足らずの人口のうち、何割が中国系なのかはわからないが、 「都市」国家の中国系住民のためだけにオリジナルの中国語版が作られているというのは驚きだった。 これらを出しているのは「チャン・イー」という出版社だったが、よく採算があうものだ。

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