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「新次元…」とはどんなものなのか!?
キュレーター高橋瑞木さんへのインタビュ−

この展覧会の企画を担当された水戸芸術館・学芸員の高橋瑞木さんに聞いてみました。

高橋瑞木(たかはしみずき)

財団法人水戸市芸術振興財団
水戸芸術館 現代美術センター 学芸員

早稲田大学大学院美術史専攻に在学時、ロンドン大学東洋アフリカ学院へ留学。 森美術館準備室で務めた後、 2003 年より水戸芸術館現代美術センターにて勤務。 主な担当展覧会に「アーキグラムの実験建築1961-1974」(2005 年)、 「ライフ」展(2006 年)、「ジュリアン・オピー」(2008 年)など。


共信マン(以下、共): どのようなきっかけでこの展覧会を企画したのですか?

高橋瑞木さん(以下、高):国際交流基金(独立行政法人・ジャパンファウンデーション)から、 マンガの魅力を海外に伝える展覧会をしたい。とのお話を受けたからです。 国際交流基金は、日本の文化を海外へ紹介する仕事などをしている団体です。

共:マンガの展覧会は原画の展示など多いと思うのですが、 「新次元…」は室内全体が作品の世界になっていて新鮮でした。 「新次元」が目指すものとは何なのでしょう?

高:私はマンガの魅力とは没入する感覚だと思います。 この感覚を展覧会でどうやって喚起できるかちょっとやってみようと思ったのが今回の展覧会なんです。 例えばこのマンガを読んでいるときにはこういう音が聞こえてくるんじゃないかとか、 マンガ自体に音は出ないのにあたかも聞こえるように見えるのはどうしてかとか、 それはやっぱり作者によって違うんですね。工夫のしどころが違う。 その作家が見せたいものや持っている特徴などを 展覧会という形でどれだけ引き出せるか工夫しました。

共:出展作品は9作品ありますが、 なぜこれらのマンガを選んだのでしょうか?

高:なるべく開催予定国で翻訳されている作品を選びました。 2000 年代以降の作品をある程度しぼって、 1点1点体験してもらえるような展覧会にしたいというのも決まっていました。 その中でバラエティに富んだ幅広い層の作品を選ぶようにしました。 例えばマンガを読んで料理や音楽、スポーツに興味を持つとか、 そういう人ってけっこういますよね。 マンガは他の事と接続させるのにすごく優れているなと思うので、 なるべくひとつのジャンルに凝り固まらないで、 子供向けからある程度アダルトも読むものとか、 萌え・オタク・ゲームとの絡みがあったりとか、 あとはここ10年程で出てきたマンガと他のメディアとの接続、 メディアミックスといったものが見られるものとか、 色んな出会いを提供したいと思いました。

共:作品ごとの展示方法はどのように決まったのですか?

高:マンガの世界観を伝えるにはどうしたらよいか、 どう見せたいかほとんど全員の作家さんと話し合うようにしました。 こちらから「こうしたい」と提案することもあれば、 作家さんの側からアイデアを出していただくこともありました。

例えば安野モヨコさんはとくに強く展示に対するイメージを持っていらしたので、 こういう風にしたいとおっしゃっているアイディアを元に デザイナーの豊嶋さんがドローイングを描いていって、 安野さんとキャッチボールしながら作っていきました。 奥行きのあるディスプレーの奥にイラストを置いて、 展示室自体『シュガシュガルーン』の空間の中にさらに 『シュガシュガルーン』の世界があるという入れ子状にするアイデアも安野さんです。 (日本の少女マンガは装飾性が大きな特徴だと思うのですが、 ある時期それがなくなっていたのを安野さんが復活させたのが面白いと思うんです。) 今日マチ子さんも結構こういう雰囲気にしたいということをおっしゃっていました。 学校や水の中の世界の話なので、それが感じられるようにしたいとか。

『センネン画報』では原画中心の展示を行っています。 やっぱり美術展のような特別な場だと、 普段見られないものを見たいという方も当然いますので、 原画特有の美しさがあるものは積極的に見せようと思いました。 今日マチ子さんは何度も水戸芸術館へ来てくださり、 展示室の壁面にある絵は展示用に書き下ろしていただきました。

また『BECK』は編集の方からヒントを頂きました。 この作品は音の出ないマンガでどうやってライブ感を出したり 音楽を感じさせるかすごく気を使ったそうです。 作中歌っているシーンでは声は出ず、 コマや構図・擬音で音楽を表現しています。 2010年の映画でも歌の部分は声が出ません。 展示の際もマンガの世界を大事にするため音は出さないでほしいと言われました。 実は連載中、まるまる1話か1巻ライブだけの話を作りたかったという話をうかがったので、 じゃあ展覧会でそれをやってみましょうと。 実際の展示では無音でマンガのライブシーンを上映しています。

反対にくらもちふさこさんの『駅から5分』 はこちらから展示方法を提案しました。 『駅から5分』は同じ町の住人たちが1話ずつ主人公を変えて描かれていくのですが、 展示では1コマずつ切り抜いて登場人物ごとに並べ、 同じシーンでコマが交差するよう並べています。 映画『パルプフィクション』に通じる表現ですね。 この作業はだいぶ大変だったのですが(笑)、 マンガの平面軸を時間軸と空間軸で見せる、 マンガではできない表現だと思いぜひやりたかったんです。

松本大洋さんの『ナンバーファイブ』は やっぱり松本さんの絵が本当に綺麗なので、 あまり色々するよりも大画面にしたいなと思いました。 元々あったものを拡大したんです。

五十嵐大介さんの『海獣の子供』は 舞台が海の底の話なので、 実際のスケールを出したくて天井まである布で海中風景を再現しました。 BGMには鯨の声を流しています。

浅野いにおさんの『ソラニン』は、 マンガの特徴に黒い背景に白抜き文字で描かれたモノローグがすごく多いんです。 キャラが悩んでいるセリフが入っていて、 この悩みっていうのは今の若者の悩みなんですよね。 満たされてるけどなんだか希望がわかないとか どうしたら大人になれるんだろうっていう、 モラトリアムみたいなところがあって。 そういう年代の人たちをイメージした部屋を作ろうっていうことになりました。

若木民喜さんの『神のみぞ知るセカイ』の展示では 学校の教室をイメージして部屋を作りました。 来場者が席に座っているとなんだか授業中みたいになって面白いなと。 前の机に置いてあるロボットから声が出ていたと思うんですけど、 日本ではアニメ声の声優さんに吹き込んでもらって、 『神のみ…』がどういうマンガかとか、 萌えとは何かを先生になって教えてくれるんです。 これは各国で翻訳しました。

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