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「美少年ビンゴ」の衝撃 “Choose your boy”

 まず、渡されるパンフレット(イラスト:JO CHENさん)がオシャレ! かっこいい! 会場に入ると、『HUNTER×HUNTER』のヒソカ似の、これまたクールで洗練された司会者が鮮やかに開会を宣言します。舞台中央には、パンフレットと同じJO CHENさんのイラストを中心に、左に『ファインダー』、右に『恋する暴君』のタペストリーが――そう。今年10周年を迎えるYAOI-conのゲストは、『ファインダー』のやまねあやのさんと『恋する暴君』の、高永ひなこさん、それに、10周年初の試みとして、声優の置鮎龍太郎さんと木内秀信さんが日本から参加。

 何より目を引くのは、会場に、コスプレをした男性の姿も多いこと。なかでも、プロのエンタテイナー(彼らもボランティアだそうです)も交えた、さまざまなタイプの「BI-SHONEN」たちが、ひたすら女性たちのために会場を盛り上げてくれます。年齢もさまざまで、必ずしも「美」「少年」とは限らないのですが、みんなコスプレしていて芸達者。三つ揃いに帽子・眼鏡の粋なマジシャンとか、煙草を加えたニッカーボッカーの“ワイルドマン”とか、すね毛のはえたミニスカートのシスターとか、猫耳の少年とか、スコットランドの民族衣装を着たごっついヒゲのスカート男子とか、『ロード オブ ザ リング』のエルフとか、『ヘタリア』のアメリカくんとか、背のめちゃくちゃ高い「銀さん」とか、三月ウサギと帽子屋とか…。
 ゲストからの挨拶がメインの開会式のあとは、会場をまわる「BI-SHONEN」たちからビンゴカードを買って(5枚で2ドル、スペシャル版は1枚2ドル)、いよいよ初日のメインイベント、「美少年ビンゴ」の始まりです。


オープニングセレモニー

パンフレットは28ページ中トジで日本のサイズとは少し違う


 「ビンゴ!」が出ると、商品としてさまざまなBLグッズ(なかにはDVD全巻セットとか、ゲストのサイン入り色紙とかもあります)があたるわけですが、それだけじゃない。当選者は前に出てきて商品のくじをひくだけでなく、もう一つ、くじを引くのです。例のヒソカ似のかっこいい司会者が言います――“Choose your boy.”(“Choose your boy”ですよ、みなさん!)
 そこには「美少年」の誰かの名前が書いてある。指名された「美少年」は舞台に出てきて、なんと、当選者に指定された服を一枚脱ぐ! しかも、じらしたり、しなを作ったり、はたまた他の男性に脱がされたり、さまざまなサービスつきで。
 この時、やれ、シャツを脱がせろ! ズボンを脱がせろ!と会場が盛り上がることといったら!(あ、YAOI-conは18歳未満は参加できません。) 同じ人が何度も指名されれば、当然、肌も露わになってきます。かなり早い段階で、「美少年」たちのほとんどは上半身裸に。それを嬉々として見つめる女性参加者たち。
 しかもその合間には、「美少年」同士の突発的な「絡み」も入ります。女性たちが見つめる中での突然のディープキス!
 あるいは、あの、ヒソカ似の司会者が出演者の腕をすばやく捉えて地面に押し倒したり…(鮮やかなお手並みでした!z  別のイベントでの見事な鞭さばきといいなんといい、彼はものすごくいい「S」だと思いました…でも、だからこそ、彼が「受け」にまわるところも見てみたいよねw)。

 「美少年」たちも脱がされることは承知の上で出ているので、この日のために筋肉を鍛え(笑)、下着にもさまざまな工夫をして来ています。たとえば、かわいい半ズボンの男の子がズボンを脱ぐと、下にバットマンのパンツを穿いていたり(ロビンだったのか!)、銀魂の銀さんが着物を脱ぐと、下は星条旗のパンツだったり!
 これって、もともとは『ヘタリア』のアメリカのネタなのに、それを取られてじゃあ、アメリカくんはどうするのか? と見ていると、軍服を脱いだその下には、なんと、星条旗のマントをつけていた! 裸の上半身に星条旗をはためかす彼。
 閉会式では、この二人の星条旗パンツ(その下はスイス国旗だったのは、彼はもともとスイス国籍なのかな)と星条旗マントが並んで「星条旗よ永遠に」を歌う場面も。そこに「カナダ」が走ってきて、「I’m from Canada. 僕、そんな歌知らないもん!」と言ったのがかわいかった。

 これに限らず『ヘタリア』は人気で、ほんとにいろんな国のコスプレをしている人がいたので、できることなら「みんな集まって! 写真撮るから!」と言いたかったです。プログラムの中には『ヘタリア』パネルもあったし(考えてみれば移民の国アメリカでは『ヘタリア』はことさら意味があるのかも)、パンフレットや舞台奥のタペストリーのイラストを描いたJO CHEN さんのヘタリア同人誌もため息が出るほどレベルが高く、カレンダーなどは目を奪われるほどでした。
 舞台の上で繰り広げられる「美少年ビンゴ」のクライマックスは、スタッフの美少年みんなが舞台に上がって、さらに一枚ずつ脱いでいく! という展開に。
 ちょっと、J-men’sとかティッペンデールとか、日本でも一時期話題になった男性ストリップショー(あれもアメリカ発でしたね)のノリも混じっている感じで、二次元と三次元、腐女子とゲイ男性(?)が共存共栄するこんな世界もありうるんだ! という嬉しい驚きと興奮のうちに、第1日目終了!


エース?

ヒソカ似の司会者

 

参加しなきゃ意味がない さまざまなYAOIパネル

 さて、2日目からはグッズや同人誌を売るショップも出て、朝10時からさまざまなパネルが目白押し。メイン会場でのゲストを囲んでのQ&Aのほか、ABC三つの中会議室といくつかの小部屋に分かれて、集まったみんなでそれぞれのテーマについて語り合う。

 私自身は午前中は高永ひなこさんとやまねあやのさんの講演会(読者とのQ&A)へ行ったのだけれど、そこで、高永さんが原稿を間に合わせようとスクーターで宅急便へ急ぐ途中、車にはねられて救急車の中から電話したけど担当編集者に信じてもらえなかったとか、間に合わないので名古屋から東京まで新幹線で行って、その中でもずっと描いててやっと間に合わせたけど、車酔いして吐いたとか、壮絶なエピソードを聞く。
 やまねあやのさんがやおいに初めてはまったのは子どもの頃読んだ『聖闘士☆星矢』のやおい本で、<星矢総受け>だった――というのも興味深いエピソードだった。
 それにしてもやまねさんの『ファインダー』はBLが大人気のドイツでも人気NO.1で、アメリカでもサンフランシスコの紀伊国屋で聞いたら、まっさきに名前が挙がっていた。ここサンフランシスコ以外に、ドイツにもフランスにも台湾にも招かれて行った、とおっしゃっていたから、『ファインダー』 はもしかしたら、今、世界で一番売れているBLなのかもしれない。

 さて、ゲスト関連以外でどんなパネルがあったか、2日目・3日目のプログラム(図版参照:Adobe Readerが必要です)の中から、私の意訳で拾ってみると…

「初めてのYAOI-con」「YAOI-con以前のYAOI」 「プロになりたい――どうしたら出版できるか?」
「BL同人誌を作るには?」 「日本古来の男色文化」「基礎講座:日本の高校」
「POPジャパン・ツアー」 「東京のメイドカフェと執事カフェ」 「マイナージャンルのファンになったら?」
「30歳以上のやおいファンのために(=「貴腐人」の心得?)」
「ネット・ファンダムの限界」「SFやおいを語り合う」 「やおいと女性嫌悪」
「私たちの萌えの歴史を語りましょう」 「ゲイの世界では泣いちゃだめ」「男の娘!?」
「鞭と調教」「基礎講座:男性解剖学」 「アートとしてのやおい」……etc.

 作品ごとのパネルでは、『ヘタリア』のほかに『大きく振りかぶって』。それに、「マーリン:死ぬまであなたの召使」というのは、『アーサー王伝説』だろうか。その他、『鬼畜眼鏡』のタイピング・コンテスト(画面にローマ字で出てくる日本語のエロい言葉を、意味がわからないままに正確にタイピングするコンテスト)とかもあった。
 ちょっと興味を惹かれた「キャノン(聖典)とファンダム」というパネルは、「原作と妄想」のことで、二人の関係の近しさが原作にもはっきりと出ているから萌える、という立場(原典のカップリング!)と、いや、原作では二人があまりからまないからこそ想像の余地がある(妄想のカップリング!)、という立場があり、いや、それにしても日本の少年マンガはどちらにしても萌えられるw、というのが一致した意見だったらしい。
 もう一つ、「日本ドラマのスラッシュ」というパネルがあり、なんでここだけ「やおい」ではなく「スラッシュ」なのだろう?と疑問に思ったのだけれど、考えてみれば、アメリカのやおいである「スラッシュ(/)」は『スタートレック』の「カーク/スポック」カップリングを代表とするわけだから、実写。なるほどドラマは実写だから、「やおい」でなく、「スラッシュ」なのか! と思い当たった。とすれば、アメリカは最初から三次元とやおい妄想の距離が近いのだ。
 それが案外このYAOI-conの、二次元と三次元、やおい妄想と現実の男性、乙女ゲーやドリームまでがないまぜになった不思議な空間が出来上がった理由なのかもしれない。

 いずれにせよ、YAOI-conのパネルはただ聞いているだけでは面白くない。「ファン同士で語り合おうよ!」というのが主眼なので、参加してこそ!
 そういう意味では、英語を話すのもヒアリングもままならない身では辛いけど、議論自体は半分もわからないながら、英語が話せたら毎年来たい! と本気で思った。正直言って、私が今まで体験したイベントの中で一番楽しいかもしれない――それほどの楽しさだったのでありました。


パネル(Creating and Printing Your own BL Manga)の様子

ゲストのサイン会に並ぶ参加者
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