共信印刷WEBサイト
AIDE新聞
→ ホームAIDE新聞コミケ64カタログ出張版(発行:2003.7.19) <<Back <!>Reload
各号へ
コミケ90
アフターレポ
2016夏
コミケ90
カタログ
掲載版
コミケ89
アフターレポ
2015冬
コミケ89
カタログ
掲載版
コミケ88
アフターレポ
2015夏
コミケ88
カタログ
掲載版
コミケ87
アフターレポ
2014冬
コミケ87
カタログ
掲載版
コミケ86
アフターレポ
コミケ85
アフターレポ
2013冬
コミケ85
カタログ
掲載版
コミケ84
アフターレポ
2012冬
コミケ83
カタログ
掲載版
コミケ83
アフターレポ
コミケ82
アフターレポ
2012夏
コミケ82
カタログ
掲載版
コミケ81
アフターレポ
コミケ80
アフターレポ
2011夏
コミケ80
カタログ
掲載版
コミケ79
アフターレポ
コミケ79
カタログ
出張版
コミケ78
アフターレポ
コミケ78
カタログ
出張版
コミケ77
アフターレポ
コミケ77
カタログ
出張版
コミケ76
カタログ
出張版
コミケ75
カタログ
出張版
コミケ74
カタログ
出張版
コミケ73
カタログ
出張版
コミケ72
カタログ
出張版
コミケ71
アフターレポ
コミケ71
カタログ
出張版
コミケ70
アフターレポ
コミケ70
カタログ
出張版
コミケ69
アフターレポ
コミケ69
カタログ
出張版
コミケ68
カタログ
出張版
イベント
レポート
エピタニメ
コミケ67
アフターレポ
コミケ67
カタログ
出張版
コミケ66
アフターレポ
コミケ66
カタログ
出張版
2004 春号
アンヌの
コミケ参加
体験記
コミケ65
アフターレポ
コミケ
カタログ65
出張版
コミケ64
アフターレポ
コミケ64
カタログ
出張版
AIDE Magazine
2003 Spring
AIDE Magazine
2002 Summer
コミケ61
カタログ
出張版
第44号
第43号
第42号
コミケ57
カタログ
出張版
第41号
第40号
第39号
第38号
第37号
第36号
第35号
第34号
―フランスと日本の表現における違いはどこだと思いますか?またアメコミと比較するとどうですか?
 日本のマンガは、手塚治虫氏のアカデミックというか、かわいらしさが特徴のマンガが全ての原点にあると思います。キャラクターの「目が大きい」という特徴が、手塚氏の残した影響としてあげられるでしょう(笑)。『AKIRA』もそうですね。それと、日本はマンガはモノクロが基本なので、色彩表現に物足りなさを感じます。日本ではスクリーントーンが使われていますが、私には、トーンによってスタイルが統一されてしまっている印象を受けます。BDは、絵のスタイルも、使われる画材ももっと多様です。
 また日本のマンガは、構造が映画的だと思います。コマがフィルムのように流れている。BDでは、ページ数が少ないのでアクションを短く描写する必要があり、結果的にイラスト的な表現になります。例えば、日本のマンガでアクションシーンが50ページあるとすると、私の作品の場合、4ページです。BDの表現は、コマとコマの間の余白の部分で、何があったかを読者に想像させますが、日本のマンガの場合、動きのプロセスを全部見せるんです。その違いは、良し悪しというよりは好みの問題、あるいはページ数の慣例の違いだと思いますが。
 アメコミを見ると、1枚のコマをもっと細かく描いて表現しています。一言でいうと絵が「飛びますよ」「動きますよ」という「しるし」で終わっています。絵としては上手ですが、自分としては、そこから感じるものはないので、アメコミはあまり好きではありません。反対に日本では、絵のち密さで特徴的な人は多くありませんが、絵から動きを感じるところが好きなんです。あれだけ動感があるならば、細かい描写は省略してもいい。その二つの表現の中間にあるのが、BDだと思います。日本のように動きのある絵を、アメコミのようにち密に描いていく表現ができれば、最高のものが作れるのではないでしょうか。
 私としては、アメコミ、BD、日本のマンガの間でテクニックの交流があればより面白いものができると思いますし、既にその試みは始まっているのではないでしょうか。寺沢武一氏などは、ヨーロッパ風の、コマ数が少なくち密なスタイルに近づいていると思いますし、逆に欧米の作家は、日本的なコマ数の多い動きを取り入れ始めています。
 最後に、日本ではマンガが消費材としてとらえられているように思いますが、自分たちは、BDを芸術性の高い一つの文化だと考えています。だからこそハードカバーのしっかりした本を作るわけなのですが、読者層は日本ほど幅広くありません。今後はBDにおいても、芸術性を備えながらも商品性の高い単行本が現れるのではと思います。
―日本のコミックマーケットをご存じですか?
 知っていますが、行ったことはありません。友人にビデオを見せてもらいましたが、信じられない光景ですね(笑)。いつか必ず行きたいです。フランスでも、日本で人気のある同人誌が80ユーロ(約10,000円)くらいの値段で取引されることがあります。日本であまり高値のつかない本でも、フランスでは人気があって高額で売られることもあります。もちろん、その逆の場合もあり得ますが。
―アマチュア作家の同人誌を読んだことはありますか?
 実物を見る機会は少ないのですが、本の作り方、絵の描き方はとてもきれいですね。どうしてこの人がアマチュアなんだ?というくらい(笑)。日本では、マンガ家が1万人いると聞いていますが、それだけ作家の幅が広いのだと思います。プロになるのは大変でしょうね。プロになって同人誌を出さなくなった方にも、ぜひ同人誌を作り続けてほしいです。
―最後に日本のマンガファンにメッセージをお願いします。
 日本のマンガファンの方には、自分達の文化、アイデンティティの魂を守って、ぜひそのまま活動を続けていってもらいたいです。国際化する時代の中にあっても、自らのアイデンティティを守ることが大切だと思います。

KARAさんが手がけた初の単行本『Gabrielle』。表紙だけでなく、全ページがフルカラーで、大変ていねいに彩色されている。
判型はA4版でハードカバー、まるで高価な絵本のように凝った装丁だ。

「BD」という言葉の定義とは…
 BD(バンド・デシネ)という言葉はフランスで「連続した絵」を指し、広くコミック全般に使われている。したがって、新聞の一コマ風刺マンガのようなものは「カリカチュア」と呼ばれ、BDとは区別される。アメリカンコミックも日本のマンガも広義のBDの範疇に含まれる。ただし一般的なイメージとして、「コミック」という呼称はアメコミのスーパーヒーローもの、「マンガ」という言葉は日本の少年向けマンガといった印象を与えるが、一方で「コミック」を「アメリカンBD」、「マンガ」を「ジャパニーズBD」と呼んでもまったく差し支えない。
 日本ではBDというとハードカバー、大きなサイズ、フルカラーの豪華な造本を想像しがちだが、もともとの言葉の意味からすれば、表現される内容、読者対象には一切関係なく、子供向けのマンガもBDである。
 特に90年代に入ってからは、日常的な物語を描いたモノクロの作品にも人気が出ており、こうした作品を出版する小さな出版社も若者を中心に支持を集めている。もちろん、このような作品もBDである。

浅川満寛(劇画史研究会)
ベアトリス・マレシャル(マンガ研究者)


11

(←)前ページへ ・ 次ページへ(→)

目次
表紙
特集:フランスおたく文化事情
イベントと雑誌に見る、フランスのオタクをめぐる環境
パリの「おたく通り」に行ってみました!
『アニメランド』編集部を訪ねる
作家が語るBDとアメコミとマンガと
フランス流、同人誌の作り方
 <<Back  ★Home  ↑Up  <!>Reload  □Mail
©1997-2011 KYOSHIN PRINTING CO.,LTD