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●マンガ/アニメへの夢を、若い世代に語り継ぐ意味―
―ところで、雑誌を作り続けてきて、創刊当初に思い描いた夢は、いま叶っていると思いますか?その頃の理想と、現状…例えば、最近の若い読者が求めるものとの、「ずれ」を感じることはありませんか?
 痛いところを突かれましたね(笑)。日本と同じかも知れませんが、今の若い世代の好みは、私たちの世代のそれとは変化してきています。今の傾向は、全体に「軽い」んです。自分は、昔からの日本作品のファンなので、今の読者が好む学園ものとか恋愛ものには、個人的には正直あまり興味がありません。しかし、新作の情報を欲している読者もいる以上は、古くからのファンにも、若い世代のファンにも満足してもらえるように、平等に記事を載せる義務があります。ただし、私たちはどんな情報に対してもまじめに取り組み、軽薄な記事にならないように、この記事をなぜ載せるのかの意味を考えながら編集することを、常に心がけています。
 そして、若い読者たちに、自分たちの世代が昔感じていた、アニメやマンガへの思いを語り継いでいくことも、『アニメランド』の大切な存在意義だと考えています。
 実は私が好きなのは、こういうの(『火垂るの墓』のビデオを見せて)です。「オールドファン向け」でしょうかね(笑)。自分も、20歳くらいの頃は『めぞん一刻』の大ファンだったんですが、33歳になった今では、ラブコメへの関心が薄れてしまいました。でも、今の20代には『ラブひな』のような作品が支持されています。そこが編集者としては、面白くもあり、難しい点でもあるのですが。
 例えば最近の作品でいうと『電影少女』は、ビジュアル的には大変きれいですが、フランス語版がまだ出版されていないので、みんな絵だけを鑑賞して楽しんでいます。しかし逆に、個人的には「昔の作品には洗練されていなくても良質なものが多かったな」とも感じています。例えば、手塚治虫氏やさいとうたかお氏の旧作が長い間人気を得ているのは、ストーリー展開やテーマなど、作品の深い部分に魅力があるからなんです。
 私は、手塚治虫氏のような物語重視の作品と、今流行しているビジュアル重視の作品との中間にあるのが、まさに『AKIRA』だと思っています。両方の面から見て、とても質が高い。その点がフランスでも大変評価されていますし、個人的にも最も好きなマンガ作品です。

わざわざ棚から取り出してくれた『火垂るの墓』と『ラブひな』のフランス語版DVD 知的でダンディな立ち振る舞いの中にも、内に秘めた情熱を感じさせる「男前」LAURENCEさん

●「暴力/セックス描写」への偏見に直面して―
―LAURENCEさんは、子供の頃、一番最初にどのようにマンガやアニメと出会ったのですか?またその頃、フランスで日本のマンガやアニメは、どの程度受けいれられていたのでしょうか?
 私が子供の頃には、中高生向けの面白いマンガやアニメが非常に少なかったんです。本当に幼児向けの絵本のような作品しかなかった。そこに、ちょうど1978年、アニメ『グレンダイザー』の放映が始まりました。ロボットによるアクション、そしてヒーローがみんなを助けるという情熱的なストーリー、そして音楽もすばらしい作品が出てきたことは、当時の子供たちに大きな衝撃を与えました。その現象は、自分にとってもまさにアニメの原初体験として印象に残っています。
 その直後から、『キャンディキャンディ』や『キャプテンハーロック』『ガッチャマン』などの作品が放映されて、日本アニメの人気が高まってきました。しかし、88年に『北斗の拳』が放送された際、作品が大変暴力的だということで、暴力シーンが全部カットされた上で放映され、しかもすぐ放送禁止になってしまったんです。それをきっかけに「日本のアニメ=暴力」という悪いイメージが、社会に広がってしまいました。「日本人はフランスの子供を悪くするためにこうしたアニメを作っている」という主張まで現れ、『星矢』や『ドラゴンボール』などでも、血の見えるシーンは放映時に全てカットされていました。
―暴力やセックス描写の問題は、フランスに限らずさまざまな地域で起きていますが、どうしたらよいとお考えですか?
 フランスの場合、テレビアニメの放映時間が、子供向けとそうでないものとで区別されていなかったことが、良くなかったのではないでしょうか。やはり『北斗の拳』を小さい子供に観せるのは問題があると思います。幼い子供には、やはり『どれみ』などを観せてあげる方がいいですし。逆にもっと年令が上なら『北斗の拳』も『ドラゴンボール』もありでしょう。
 フランスでは元々「アニメは子供のもの」という考え方が前提にあったので、当然暴力もセックスもあってはいけない。「日本のアニメには、大人向けの作品もある」といった認識がなかったんです。今後は、世間のこうした意識を、もっと変えていく必要があると思います。大人向けの作品があることを広く認識してもらえれば、多少の暴力やセックスの描写もあり得ると、考えてもらえるはずです。
 しかし、私の両親くらいの年齢は日本のアニメに嫌悪感を感じる世代ですが、今の子供の親、30代くらい…、の世代では、マンガやアニメに関して、親子間での意識のずれはなくなりつつあるのではないでしょうか。
●日本のファンと「情熱」を分かち合いたい―
―さて(笑)、LAURENCEさんは、『コミックマーケット』にいらしたことはありますか?
 コミケットは、フランスでもとても良く知られています。コスプレや同人誌の話題にはコミケットからの情報が欠かせません。プロ作家さんのオリジナル本も入手できるいい機会ですし。でも、私自身は仕事が忙しくて、まだ行ったことがないんですよ(苦笑)。
―最後に、コミケット参加者のみなさんにメッセージをお願いします。
 日本のマンガやアニメには、言葉が分からなくても、絵を見るだけで伝わってくる何かがあります。マンガやアニメというのは、国境を超えて同じ情熱を分かち合い、交換しあえるものだと思います。外国人だからと怖がらないで(笑)、ぜひフランスのおたく仲間にも優しく接してあげてください。これからも一緒に、情熱を分かち合って行きたいです。
 私たちは日本のマンガを読むことによって、日本についてのさまざまな事象や、日本の文化を知ることができます。日本の人たちが、海外のファンを手を広げて受け入れ、歓迎してくれるのなら、私たちはとても嬉しいです。そこから、新たな関係を一緒に築いていきたいと思います。

 アニメランド91号の表紙。付録にDVDがついている。  91号の誌面から。「タツノコプロ」の特集だ。

『アニメランド』は、Webサイトの運営にも力を入れている。サイトには、最新刊のコンテンツの一部をはじめ、誌面に掲載しきれなかった記事や、誌面からさらに深く取材した内容を載せているとのこと。イラストの投稿や掲示板などもあり、ファンの意見を聞いたり情報交換を行える場にもなっている。
URL http://www.animeland.com/


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目次
表紙
特集:フランスおたく文化事情
イベントと雑誌に見る、フランスのオタクをめぐる環境
パリの「おたく通り」に行ってみました!
『アニメランド』編集部を訪ねる
作家が語るBDとアメコミとマンガと
フランス流、同人誌の作り方
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