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【特集】大昭和製紙本社工場富士、探訪
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| 取材・写真:共信印刷株式会社 AIDE新聞編集部 協力:大昭和製紙株式会社 本社工場 出演:果子、小毬なな |
| 同人誌活動に必要な材料って何?とえいば、まず思い浮かぶのが「紙」ですよね。しかし、私たちが紙をよりよく使うためには、同時に環境問題、特に紙のリサイクルについても良く知る必要があるのではないでしょうか。今回の「AIDE新聞出張版」では、この本、コミケカタログに使われている用紙の製造工場を訪問して、意外と知られていない?「再生紙」の現状をちょっと調べてみました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| AIDE新聞:今日は、コミケカタログに使われている紙を作っている、大昭和製紙本社工場富士を訪ねてみました。工場の皆さん、よろしくお願いします!! 大昭和製紙:この大昭和製紙(株)富士工場では、およそ150種類以上の紙を生産しているんですよ。用途によって紙の厚さや白さをどうしたらいいか、どんな成分にすればよいかをいろいろ考えて作り分けています。 A:1枚の紙にも、作る側でのいろいろな工夫があると思うのですが、それでは、コミケカタログの印刷に使われているのはどんな紙なんですか? 大:コミケカタログ本文に使われているのは「ヘンリーコート R-50」という紙で、厚さは42.5Kgです。 A:この「ヘンリーコート R-50」は再生紙だとお聞きしていますが、再生した原料はどれくらいの割合で使われているのですか? 大:この紙の古紙率は50%あります。 A:え…、そんなに古紙率が高いんですか!?再生紙って、普通の紙に較べて値段が高いと思うんですが、そのせいでカタログの値段が上がっているなんてことはないんですか? 大:いやいや、「再生紙は高い」というのはもう過去の話ですよ。最近は、新聞古紙など価格の安い古紙を、ある程度の品質にまで再生して使う技術が発達しているので、年々コストが低くなっているんです。ですから、今は再生紙が高価だなんて、一概には言えない状況です。 A:そうすると、一般の印刷などに再生紙が使われることも多くなっているんですか? 大:というより、今ではもう、普通に使われている印刷用紙の殆どに、30〜60%の古紙パルプがブレンドされているんですよ。 A:そうなんだ!…。私たち、知らない間に再生紙をたくさん使っていたわけなのね。 大:再生紙の製造で必要なのは、「脱墨・漂白・異物除去」の3つのプロセスです。「脱墨」は印刷インクの成分を取り除くこと、「漂白」は白くすること、「異物除去」は製本されたときのノリやホッチキスなどを取り除くことです。コミケカタログの紙の場合、白色度、つまり紙の白さを70%前後にする、という品質設定なんですが、もっとシビアに白色度を要求されると、もちろんその分だけ、パルプをきれいにするためのコストがかかってきます。 A:じゃあ今は、どんな状態の古紙でも再生できるんですか? 大:ちゃんと分別できていればね。新聞紙、雑誌、コンピュータなどの情報用紙、感熱紙、と種類ごとに。いろんな紙が混ざっている古紙は「ミックス」といって質が低いんです。たとえば、感熱紙が一般の古紙原料に混ざると、生産の乾燥工程で熱を加えたとき、せっかく漂白した紙がまた黒くなってしまったりなど、分別できていないといろいろ問題が起きるんです。 A:やっぱり、古紙といっても、きちんと分別して回収にださないといけないんですね。ちょっと面倒くさいなあ。 大:そうは言っても、品質のよい再生紙を作るためには分別作業が不可欠なんです。東京23区でも、2000年度から古紙の分別回収が行われるそうですよ。 A:再生紙の今後については、どのようにお考えですか? 大:これからも、もっと高度な古紙再生技術を開発していかなければならないし、同時に皆さんにも再生紙は品質が悪く高価だという考えを改めていただきたい。また、こうしたリサイクルは、古紙の回収から再生産まで、システムが定着するまでの間、私たちも市民の皆さんも行政側でも、たゆまずに努力していくことが必要なんです。 A:どうもありがとうございました。 大:それでは、古紙の再生工場に案内しましょう。 (1999年10月19日 大昭和製紙(株)本社工場富士にて) |
![]() 東京からこだま号で約1時間、富士山のふもと新富士駅に到着しました。私たちは今回のご案内役、果子(左)と、なな(右)です。よろしくね! |
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![]() 親切にご案内いただいた、大昭和製紙(株)本社工場富士のエンジニアの皆様。左から磯野さん、高嶋さん、村田さん、岡地さん、大箸さんです。お忙しい中ありがとうございました! |
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![]() ※グラフは「紙パルプ統計年報、月報、1997年版」より。 1989年を境に、古紙パルプの消費量がバージンパルプ(木から直接作られる原料)を上回っているのが分かります。 |
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おもな紙の種類と古紙率一覧表
印刷などに良く使われている紙にも、現在ではかなり高い比率で古紙パルプがブレンドされているんですね。
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![]() 細かくなった古紙が「脱墨・漂白・異物除去」の行程を経て、白い「古紙パルプ」に変わって行くようす。誌面では少々見にくいかもしれませんが、右に行くほどパルプの漂白が進み、白色度が増しています。 |
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| 目次 |
| 表紙 |
| 大昭和製紙本社工場富士、探訪〜再生紙について考える |
| 古紙が再生されて、新しく紙になるまで― |
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