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●著作権の認識を高める

 プロ・アマを問わず自分の表現を売るからには、理論武装は絶対必要でしょう。それにはまず、著作権に対する正しい知識を持つことですよね。

 著作権は作者の死後50年(法人著作物の場合は公表後50年)で切れるとか、引用に関しては法律で許される範囲(無断で引用していい範囲)の規定がちゃんとあって、それは普通に本屋で売っている著作権のガイドブックに書いてあります。図版の引用に関しては従来あいまいな部分がありましたが、幸い『ゴーマニズム宣言』の批評本をめぐる裁判があって、ビジュアルについても従来の「引用」の考え方に準ずる、という判断がくだされましたね。

 ただパロディについては、少なくとも日本には規定する法律がないので、解釈の余地が分かれるところですね。理論武装するとしたらこのへんでしょう。

 アメリカではフェア・ユース(公正使用)という考え方があって、パロディもこの理念に基づいて判断されるのだそうです。フェア・ユースが認められるにはいくつかの条件があるんだけど、例えばオリジナルの市場にパロディが具体的なダメージを与えなければOKとかね。とにかく日本に比べれば、パロディのできる範囲・できない範囲が明確ですよね。

 それからフランスの著作権法にはパロディに関する規定があるんですが、これはアメリカのフェア・ユースよりもっと明確で、それがパロディであることが明らかであり、オリジナルと混同されることがなければ基本的にはOKなんですね。このへんの法律については僕もまだ勉強中なんですけど。

 あとこれは強調しておきたいんですが、作る側にもそれなりの覚悟がないとね。学校の部活動じゃないんだから、多少のトラブルがあってもすぐ準備会に言いつけないで、できるだけ自前で処理しなきゃダメでしょう。誰かから写真撮られました、マスコミの人がうちの同人誌を買っていったけど、一般誌で批評されたら困ります、みたいな苦情を準備会に持ち込むサークルがあるでしょう、それ甘えてると思うんですよ。準備会もそこまで面倒見切れないわけだし。

 でもこれだけ若い参加者が多いと、準備会も巻き込むトラブルは後を絶たないでしょうね。実際準備会の側も「参加者自己責任の原則をよく口にするわけだけど、30万人超えたらそんなこと言ってられないわけですよ、もしそれを言いたいんだったら、昔のコミケの規模、せいぜい1万人程度の規模に戻すしかない。細かく分割してね。あるいはコミケ専用の会場を確保して、常設コミケをやりなさいと。その場合は本格的に営利事業化する。営利目的が理念から外れるって言うんだったら、どこまでコンパクトにコミケを戻せるかってことしかないんですよ。

 本格的に営利事業化したら、過激な物は扱えなくなるかもしれない。だったらそれはそういう人達が自前の即売会を立ち上げて、小規模にやればいい。誰かにやってもらうんじゃなくて。今のおたくのリオのカーニバルみたいな状況、当初からコミケにはそういう要素があったんだけど、ここまで肥大化するとは誰も思ってなかったでしょ。でも肥大化すればするほど、その中での陶酔感ていうか、お祭り感は高まるじゃない。一種の麻薬だよね。あの「人数」にはドラッグ的な効果があるよね。参加者30万人、それから印刷屋さんを含めて、事実上コミケで食べている企業も数十社はあると。そうした事実を聞いても、コミケがひとつの「産業」になってしまったことは明らかですよね。そうなると、当初のアマチュアリズムの理念だけではもうやっていけないはずなんだけど……。

 現在の準備会を支えてるのは基本的に無給のボランティアなわけでしょう。それって最終的には、コミケの運営を支えるのは使命感しかないということになるよね。それ自体は立派だけど、一歩間違うと宗教的にもなってくる。コミケット自体がすでに一種の宗教的な場になっていて、オタク、漫画ファンアニメファン、ゲームファン含めて「みんな仲間」みたいな幻想があって。参加者が何十万人もいて、みんな仲間で同じ価値観を共有するなんてことはありえないんだけど。

 ……どうまとめようかなあ。正直、コミケについても著作権についても、僕自身、考え中の部分がすごくあるんですよ。著作権にしても現行法の問題と、著作権法の理念の問題と、あと、ものをつくるとはどういうことかっていう根源的な問題。そこまで突き詰めないと理論武装にはなっていかないと思うんですよね。


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