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コミケ・サークル選挙に出馬

……初当選ならず!!

 今年4月に行なわれた統一地方選挙、東京都青梅市議選挙にマンガ防衛同盟の「にしかた公一」さんが出馬した。今回は100票程の僅差で破れてしまったが、選挙に出た心境や思いを本人に聞いてみました。尚、にしかたさんは児童ポルノ法案の問題で精力的に活動されている方です。

A: まず、どうして選挙に立候補しようと思われたわけですか。
西: 私は民主党というかたちで出たわけですが、東京の西多摩の民主党には、たまたま市議会議員の候補がいなくて、そこの民主党の支部長さんから、やってみないかと声がかかったというのが、直接のきっかけではあります。ただ、勿論それだけではないわけでして、例えばこういう同人誌の関係の事、今回AIDE新聞にも特集されてますけれど、いわゆるポケモン著作権問題ですとか、あるいは私が携わってきた児童ポルノ問題ですとか…。いま、コミックマーケットをやるとしたら40万人集まる訳でして、非常に大きなパワーになっている…。けれどもそれは、経済の方で消費として反映されているにすぎない。政治においては、まだまだ反映されていないと思う訳です。そういう人達の代弁者になれればいいなと思って立候補したという側面もあります。
A: お住まいは池袋ですよね?
西: もともとは、そうでした。
A: なんで青梅で立候補できるんですか?
西: 3ヶ月前までに引っ越せば良いという事になってますので、私はギリギリだったんですが、住民票を移しまして。部屋を借りて引っ越しまして、立候補した次第です。
A: なぜ、池袋で出なかったんですか?
西: まぁ、いろいろとありますけれども、それはつっこまれると…。単純に言えば家族の反対です。
A: やっぱり…。お願いだからやめてくれとか言われたんですか。

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▲街頭に立つ「にしかた」さんマイクを握る人は声優さん(ムーミンパパ)

西: まあ、そうですね。それもあるし、もともとこういう情報だとか教育の問題とかいうのは、地元のつながりがいろいろありますので、あると逆にちょっとやりにくいところがあるんですよね。それでたまたま話がきたのが青梅でしたので、青梅でやってみたということで。
A: 普段はマンボウ(マンガ防衛同盟)で、いわゆる普通のコミックマーケットに出るサークルと同じですよね。
西: ええ、そうです。
A: 私達にしてみればですね、選挙に出るというだけでびっくりするわけですよ……。まあ、考えてみれば民主主義なわけだから、そういうことは当たり前の事なんでしょうけれども、なんか政治家に対して日本という国はですね、何か変なとこありますよね。例えば、総理大臣とかをですね、まず良く言うマスコミやメディアなんてほとんどないですよね。でもそれで総理大臣をけなしたところで国が良くなるわけでもないし、それから、けなすことしかしないと言うことは、自分達の愚かさ加減を露呈しているようなとこあるじゃないですか。だから、日本では民主主義が根付いていないとは言いませんが、変わった形でありますよね。その辺、どう思われますか?
西: それは大変重要なことだと思います。例えば役所にある選挙管理委員会の広報版などに「あなたの一票、みんなでなんとか、選挙に行きましょう」とはありますが、「あなたも立候補できます」ということはあまり書いていないわけですよね。棄権をしないようにとは訴えるけれども、だれかを選ぶ基準についてはあまり語られないし、ましてや立候補しようなんてことを言うこともない。「選挙権」のことばかり言いますけれども、選挙権というのは、政治に参加する「参政権」のなかの一つなわけで、参政権の中に選挙権があり、「被選挙権」つまり立候補する権利があり、その他に請願する権利とか、政治や行政に文句を言う権利があるわけですよね。それぞれ。選挙権だけが政治であるかのように言われる風潮というのは、おかしいと思うので、むしろ、民主主義ですから、一人一人が大切で世の中を動かす可能性を秘めているということが、前提条件だと思うんですけれども、それを象徴的に示しているのは、選挙権よりもむしろ被選挙権だと思うんですよね。そういうことは誰でもできるんだということを示すためにちょっとやってみたと、いうところはあります。
A: コミックマーケットの中から、選挙に立候補したと言うのは、初めてですよね。
西: そうですね。一般にコミックマーケット的な同人誌の世界をある程度背景にしたというのは、初めてかもしれませんね。
A: 今28歳ですよね。小さい時から、大きくなったら選挙に出てみたいと言う考えはあったんですか?
西: いや、なかったですよ。どっちかというと、コミックマーケットで皆さんにお馴染みの、マンガ防衛同盟の活動の方が中心です。あくまでも、その活動をサポートするための政治ですね。まず、マンガ防衛同盟の活動があって、その延長上に政治活動があると。よく、マンボウをステップにして政治に行くんだと言う人がいますが、それは全く違う話でして、逆に自分にとっては、政治というのはマンボウやコミックマーケットがなくなってしまえば、それこそ魂がなくなってしまった抜け殻のようなものでして。まあ、今回は選挙という形をとってみましたが、マンボウというのは同人誌とかマンガとか、あるいは作家さんや読者さんの社会参加というのを中心に考えてきた団体だと思っています。その手法として、選挙に出る以外の方法があれば、次はそれにするのもやぶさかではないです。もちろん自分自身選挙やってみて、いろんな人に声をかけていただいたりして、そういう意味では続けたいというのはありますけれども、だからといって、政治家になる、議員になる、それ自体が目的では全然ないですね。むしろどうすれば何ができるかの方が問題だと思っています。
A: コミックマーケットに出たのは、いつ頃からですか? 第一回めは?
西: え〜っと、僕自身が初めて行ったのは10年前ですね。
A: 一般参加者としてですか?
西: 委託したサークルの手伝いに行ったという感じですね。それで、こういうマンガ防衛同盟的な表現の自由みたいなことの活動を始めたのは、8年前です。
A: 結構長いんですね。

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▲選挙事務所の様子スタッフは若い人中心

A: 今回出てみて、どういう手応えというか、どういう感想を持ちましたか?
西: エピソード的になりますけれども、ちょっとおもしろかったのは、私が事務所を構えた向いに都営住宅がありまして、そこをふと見ましたら、ビックサイトの段ボール箱が置かれているんですよ。なんだろうと思って、たまたまその家の方がベランダの物干に出てきたので聞いてみたら、「娘がコミックマーケットやってるんですよ」と、おっしゃいましたね。目の前にこんなことが、なんてちょっと思ったんですが、まさに根っこをはってる象徴の話だと思うんですよ。その根っこが社会的に大きなパワーになる可能性はあるし、もちろん他の理由があったにしても、自分があと一歩だったということは、そういうパワーとして示すことができたというふうにも見えるし、まだまだ将来的にも開けてると。ただし今のままでは、もしかすると僕が言うのも都合のいい話なんですけれども、もう一歩真剣になる必要があるのかもしれないなと思うんですね。で、ピカチュウの件で逮捕されるとかそういうことがあった時に、社会と自分の関わりについてもう少し一人ひとりが見つめ直さなきゃいけない。その上で自分自身の、例えば政治的要求、それはもう著作権についてどうこうするとか、猥褻なものについてどうするとか、そういう要求というのは政治的要求なんですよね。そういう政治的要求を通していくという事ができるんだという意識を皆が持たなくてはいけないし、その持てるんだという可能性を示したかったという のがあります。
A: こちらの勝手な考えなんですけど、初めはちょっとひやかし半分に出たのかなぁなんて思ったんですけど、結構落ちると悔しいものですか。
西: はははは…。やっぱり2、3日落ち込んでましたね。 逆に2、3日したら今度元気になってきまして、いろいろ言い出したんですね。「もうダメになるのかと思ったら、2、3日でいろいろ又言い出して、安心したよ」と友人等から言われました。
A: それでは最後に、政治というものは変えられるものですか。
西: あははははは…
A: 私なんかはですね。どうせ選挙行ったって、世の中変わらないよ、と言う大人の話を聞きながら育ってきたんですけれど、その辺のことを、この21世紀に向けて何かメッセージみたいなものがあったら一言。
西: これから個人の自由をどう考えていくのか、という事が問われる時代になっていくと思うんですよ。これまでみたいに、例えば日本でしたら、金融ビックバンとか様々な問題があって、国が守ってくれるというような世界ではどんどんなくなって来ている。そういう形の中で個人の自由をどう守って行くのか。それは例えば、経済的な力をつけていくと言うことも、もちろん資本主義の世界ですから、それはそれであると思うんですけれども、同時にお金だけの自由じゃなくて、表現の自由というのは精神の自由なんですけれども、政治的な自由、政治的な権利という事も含め、個人個人が獲得していかなくてはならないと思うんですよね。経済の自由と政治的権利の両方二つがあって、初めて21世紀の自由という事が言えると思います。あと、情報社会にあって、どう判断力を持って活動していくのかがあるんですが、自由の前提に判断力があると思います。有害図書の問題なんか正に判断する力をどこまで信じるかなんですが、そこにこだわって活動して行きたい。政治的権利もその一貫だということを皆さんに認識していただきたいです。経済の自由は数字で目に見えるものですよね。政治の話というのはもっと一人ひとりの生き方というか、抽象的な話なんだけれども残っていく可能性がある。それはもう人との関わりだし、世の中は人との関わり、社会に参加していくことなので、その必要性を今後も訴えていきたいかなと思います。

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業界探検シリーズ第6弾
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