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●訴訟はアメリカからやって来る?

A: まず佐藤さんからどうですか?
佐藤: たいらさんの扱っているキャラクターではこういう問題は起きたことはないんですか?
たいら: もともとアメリカはそういう事に厳しいんですよ。
佐: 日本国内では?
た: 日本では、そもそもコミケにバービーの同人誌を出しているサークルはわたしのところだけなものですから。わたしは、商業誌の厳しい規制に慣れてしまっているので…。例えば「セクシー」という用語なんですが、バービーはご存知のようにリカちゃんやジェニーちゃんに比べて大人っぽいですよね。胸が大きくて、ウエストがしまっていて腰が大きくなっている。「セクシー」と言われればそうだし、事実1959年にアメリカで発売された時には、そういう批判が父母からあったと新聞にも載ったんですけど、そういう事実を書くのもまずいんです。わたし自身は創作系というよりも評論系なので、そういう言葉は使わなくても幾らでもつっ込めるものですから、なるべく避けて通っています。
佐: もし他の人がやっちゃったらどうなりますか?
た: そうですね。何も知らない人がそういうのを書いてしまって、マテル社の方に知られてしまったら、何かトラブルはあると思います。例えばアメリカではバービーはメジャーですから、同人誌とは違うんですけど人形自体を改造して芸術的な写真を撮るとか、パロディ絵画の題材にするとかいう人がいっぱいいますけど、内容的に引っかかるものは軒並み訴えられています。
森岡: 趣味でやっていてもですか?
た: もちろんです。
森: お金儲けのためではなくても?
た: そういう法律ですから、アメリカの企業は訴えます。 作ること自体がいけないんです。今の日本ではカスタマイズと言って、リカちゃんやジェニーちゃんを色々と改造したり洋服を作ったりするのが流行っているんですけど、日本人は大体において可愛らしい服を着せるんですね。でもアメリカの場合それを認めてしまうと、企業が嫌うようなセクシーな服装をさせてセクシーなシンボルとしてのバービーという使い方をされるのが怖いので、最近ではそういうカスタマイズ関係の本の出版というのは基本的に許さない方針になってきています。ただ、もっと可愛い系の洋服であるとか、洋服の作り方の本であるとかは、交渉すれば出版が許されることはあると思いますが。
A: 佐藤さん、出版社側から版権問題、コミックマーケッ トをどのように見ていらっしゃるか本音を伺いたいのですが。
佐: あのー、今度任天堂さんがね、こういう形で出したわけですけど、やっぱりあそこだったらやるだろうな、と思ったんですよ。日本の出版社が自分のところのキャラクター使われて訴えるということは、これからはちょっと判らないですけれど、ないと思います。というのは「クレヨンしんちゃん」や、双葉社もゲームの攻略本を出しているんですが、それでソフトメーカーさんと色々な契約書を作るんです。任天堂さんもそうなんですが、ああいうゲームメーカーの契約書というのはものすごく条項が細かくて、双葉社が作家と交わす契約書がペラ1枚だとすると4〜5枚あるんです。それも双葉社はタッチできない、向こうが用意してきます。もちろん疑問点があったら相談しますけれど、キャラクター、版権収入に関しては非常に厳しいです。そういった方々と話す機会があったんですけど、こういう業界はアメリカと輸出入などもしているのでものすごく鍛えられています。日本は甘いというか、なっていないというか。出版社の方が権利意識が遅れているということで勉強になりました。で、今回のピカチュウは同人誌でエロがらみですよね。僕が思うに、Hがらみというのは訴えやすい、キャラクターをこんな風に扱われてひどい、という事で訴えやすかったんでしょうけど、根本はキャラクター権、あるいは商標権なんですよ。日本では出版側も同人誌サイドも甘かったのが、アメリカナイズされたメーカーは日本でも国際的な発想をしているので、やっぱりやってきたな、と思ったわけです。
た: アメリカナイズされたメーカーが厳しいというのもあるんですけど、さっき言いました非常に厳しいというのはアメリカのマテル本社のことで、日本の窓口というのはマテルジャパンリミテッドというところがやっているわけなんです。わたしは同人誌を作る時、わざわざそこに文書で許可申請をしたんです。ところが回答は口頭で「いいわよ」と(笑)。そう言われたのは事実なんですけど、これが問題になったら法的根拠はない。なんか日本的なあいまいさもあるんですよね。ですから任天堂さんも全部が全部に厳しいのではなくて、何かひとつのケースにだけ突出して厳しいと、「この人にだけ厳しいの はなぜ?」と言われちゃうから。厳しくするなら厳しくていいですからハッキリして下さい、と言いたいですね。
A: 版権、特許などの問題ではアメリカがグローバルスタンダード(世界標準)に成っているように思いますが…。著作権法っていうのはアメリカではどんな法律なんですか?わかる方いますか?……西方さんどうでしょう。
西形: うー、困りましたねー。アメリカの法制度について そう詳しいわけではないんですけど、あれはあれで特殊なものだと思いますよ。ですからアメリカの標準が世界標準として適用される事に違和感はありますが、この場合はどう考えたらいいのかな…。
A: 例えばその様な企業が起訴をする事で一般の人たちを押さえたわけですよね。今回のピカチュウ事件もマスコミを使って「こんなことをするとこんな目に遭うんだぞ」と脅した点は成功したんですよ。あれだけの人を動かして女の子一人捕まえた。まさに「大山鳴動して鼠一匹」という感じで。それに対して批判というのは起きないんですかね。
西: それに関して言うのだったら、あまり指摘されてない事ですけど、逮捕までは行き過ぎじゃないかと。最初に事件を知った時に思いましたね。
A: なぜ、逮捕までしなければいけなかったんですかね。 警告で良かったんだと思うのですが。逮捕しないと宣伝にならないと思ったんでしょうか?
西: 任天堂さんもそこまで考えていなかったんじゃないですかね。これは憶測でしかないですけど、刑事告訴したとはいっても、事情聴取で書類送検かなんかで済ますくらいになると。民事訴訟だけだと警察もあまり本気で動いてくれないから、バックアップのために刑事訴訟にしたらそっちの方が大きくなっちゃった、という気もしますね。あと警察としても、知的所有権の問題は、産廃なんかの環境犯罪と並んで旬らしいんで。
A: じゃあ任天堂さんにしてもびっくりしたと。
西: そういったコメントはどこかに出ていましたね。
中沢: 警視庁と任天堂で思惑が違っていたかも知れませんね。警視庁の方はポルノ法案絡みで。
A: 中沢さんは印刷屋さんとしてこの事件をどう思いますか。
中: やっぱりうちでもピカチュウ本を刷ったことはあるんで、もしうちのお客さんが捕まっていれば私が事情聴取されていたんでしょうね。そう考えれば恐ろしいことなんだけど、同人活動の内容のエスカレートっていうのはある程度問題だと思うんですよ。たとえばコミックマーケットが初期の1000スペースを越えない頃は、こういうのは皆ファンクラブ活動としてアニメだったらサンライズとか、音楽事務所とかそこから公認を取っていたんですよ。ところが内容がエスカレートしてくると公認を取るわけにいかなくなってくるでしょう。逆に非公認とつけた方が売れるようになってきちゃった。やおいであるとかゲームキャラのH本とか、会社が認めるわけないですから。そうやってどんどん内容がエスカレートしてきて、こうなっちゃったんじゃないかな。それで印刷会社としては頼まれたら同人誌だから大丈夫であろうという前提で印刷してきたわけだから…。で、やっぱりエロ本とキャラクター侵害したものを除いたら、残る同人誌は一割程度になってしまうんじゃないですか。じゃあどうしたらいいのかというと、考えようがないですよね。仕事がなくなるわけですから。
A: 印刷屋さんとしては、コミックマーケットが大きくなったほうがいいんでしょ?…なんてうちも印刷屋だっけ。(笑)
中: んー、一時期ね、本当にどぎついエロというのは断っ ていた時期が3年間くらいあったんですよ。でもとても抗しきれないって言うんですかね、それだけになってきてしまったというのが現実なんです。即売会系同人の世界は…。

p09.jpg (18643 バイト)
▲イラスト ばるご介三郎


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業界探検
最先端の印刷技術を覗く(高彩色印刷)
業界探検シリーズ第6弾
版権問題を考える-2
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児童ポルノ法案−その後
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