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●可能性を探る。某イベントに見る同人イベントの今後

K: 同人誌とはちょっと違うところで模型のマーケットがありますが、模型のマーケットというのは、5年かもう少し前からかもしれないんですが、版権の問題に立たされました。というのは、模型というのは、あからさまになんのキャラクターの誰それです、というのを売り物にしていますから。キャラクターの模型を、たとえ個人の活動であってもキャラクターを勝手に利用して作ったりすることは、著作権法違反であるから好ましくない、ということで、自由な自分の好きなキャラクターを自分の好きなように作って自分の好きなように売る、という模型マーケットが、解体の危機にさらされたんです。その時にイベンターがとった手段が、各版権元とイベンターが交渉して、そのマーケットの中でだけ売るという約束を結ぶことです。 もう5,6年前だと思います。イベンターがお目付け役として、「無版権のものは売らせません。それからイメージを損なうものも売らせません」という確約のもとに、このマーケットの中だけで売るという約束で、版権を下ろしてもらう、これを「一日版権」と通常呼んでいます。
A: ということは、出品が予定されているキャラクターの版権元、全てに確認をとるんですか?
K: 全部です。全部で300を超えると言ってました。もちろんOKと言ってくれる所もありますし、いやと言うところもあります。例えばいくつかの版権元は版権をおろしていません。模型に関しても版権元の態度はさまざまで、「ファンの好きな活動ですのでどんどんやって」と言うところもあれば、「クォリティの高いものを、どの消費者にも同品質なものを供給するのが版権者の役目ですので、個人の活動は残念ながら認めることはできない」と言うところもあります。売るつもりはないとして展示だけは認める企業もあれば、展示も認めません、というところもあります。今、版権の問題がクローズアップされて、一番問題となってくるのは、もし大きな力を持つ版権元が問題を大きくして、コミックマーケットに「あなたのイベントでは著作権に違反しているものを売らせているのか」、さらにはビッグサイトに、「うちの偽物バッカリ売ってるところに場所を貸してるのか?」と言った場合です。もしそうなったら全ておしまいです。そうすると逃げ道として、ワンダーフェスティバルのように版権を管理する方向に行く、もしくはコミティアのように創作だけにする、いわゆる原点と言われる同人誌の活動に行く。もしくは版権を、ファン活動大歓迎と言ってくれる版元と協力して、公認イベントという形でオンリーイベントを行う、いくつかの方向が考えられると思います。
A: しかし、一日版権なんて本当に成立するのかなと思っていたんですが…コミケでそれをやるのは大変ですね、うまくいっているんですか?
K: 一日版権は大変上手く機能していると思います。始まったときは、メジャーなキャラクターの版権がとれない状態でやっていけるのかと思ったんですが、実際には協力してくれるメーカーさんが沢山いる。また、その作る側のモラルも当時は非常に良く守られていて、版権元と対決してまで違反はしない、それはファン活動ではないだろうし、発表できないものは、個人の楽しみとして家で作ったり、もしくは雑誌に投稿するという形がとられています。
A: 会社の版権を管理するセクションっていうのは、具体的にはどういう活動をされているんでしょうか。
K: 申請があったところに、どういった商品なら作っていいかという素材の提供、製品が出来上がった場合に、それがクォリティを保っているかというチェック、またロイヤリティの徴収などありますね。実は同人誌というのは、お金を払わないでキャラクターを利用しているわけで、そこだけとっても版権元からすれば苦々しい存在ですよね。ちなみに一日版権では、当然のことながらロイヤリティをとっています。製造数量の10%というのが一般的だと思います。で、ふと思ったんですが、コミケの同人誌に一律発行部数の10%のロイヤリティを課せば、これは企業にとっては別途大変おいしい収入となります。勿論その代わりに証紙を発行して、イベントでの発行を許諾したという「お墨付き」を出して、もしかすると版権管理型になっていく、なんていうことも考えられます。そうすると、発行部数の上限など、何らかの形で、利益を求めないという誓約を求められるかもしれません。あくまでファン活動ですから。印刷費を割るくらいの売り上げはいいと思いますけど、莫大な利益をそこで儲けて、っていうのはファン活動とは言えなくなるかも。当然ですが、お墨付きなら中身もチェックされますので、気に入らない内容であれば、「これもっとスミ塗れ」とか、「こんなポーズはしない」とか、権利側から注文が加わってくるかもしれません。ファン活動としてはこんなのは自由な作家活動じゃないと言って逃げるんですが、しかし、アニメキャラクターを使って物を作っているという時点ですでに自由は失われていますよね。儲けたいって思っている人たちは、雪崩をうってどこかに逃げて行くと思うんですが、もしあなたが本当にその作品ファンだったら、営利は求めないのが、一般的なファン心理ではないでしょうか。
A: そうですね…。
K: 同人誌活動を始めたときは本当に好きで、お金なんかいいと思ってやっていても、何回かやっているうちにお金が絡んでくると、ちょっと儲けたいな、でちょっと儲かると、いま流行っているキャラクター何?みたいなことになって、初心を忘れていくと思います。売れることが面白くなっちゃうんです。でも、「あなたはそれがファン活動だと言えるんですか?」って言われると苦しいと思いますよ。本当に原作者に喜んで見て貰える本ができるのでしょうか。とにもかくにも、版権元とファン、互いが喜ばしい形で同人誌活動を続けて行ける道は、必ずあると思います。
A: 今日はお忙しいところ貴重なお話ありがとうございました。また分らない事がありましたら教えてください。

●今回はどちらかと言うと企業側の意見に留まってしまいましたが、同人の方々がこのインタビューを参考に「同人活動とは何か」を考えるきっかけになれば幸いだと思います。今後同人の立場からの意見も取材する予定ですので夏コミ号もお読み下さい。(記事について、ご意見ご感想をお待ちしています)

裏話を一つ…。

第39号(本紙)の9ページに、大きな空白があります。
この余白には、TRCの玄関に展示されてあった「ポケモンカー」の写真が入るハズだったのです。
しかし…
コピーライトの承諾を得る時間的余裕がなかったため、空白となったのでした。
みなさんも、原稿は早めにまとめましょうね。

自省のAIDE新聞編集部より


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