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「ウ漫連」事務局長
「イ・サンホン」さんに聞く

これまでの漫画のありようを、
いちど殺し新しい漫画の姿に生まれ変わらせたい

kimyonfan.jpg (5152 バイト)
▲インタビューを受ける(左)イ・サンホンさん、右はイ・ヨンジュンさん

この「漫画よ動くな!」を開催したのは、漫画・アニメーション関係者の活動組織「ウリ漫画発展のための連帯モイム」略称「ウ漫連」。現在会員は約220名おり、展覧会やシンポジウム以外にも、作家育成講座の開催、95〜97年まで開かれた「SICAF(ソウル国際漫画フェスティバル)」の企画運営、漫画政策の立案と文化観光部(日本の文化庁的な官庁)への提案などを行ってきたそうだ。今回は「ウ漫連」事務局長のイ・サンホン氏に、展覧会の目的と彼らが考える韓国漫画界の問題を伺ってみた。

Q: ウリ漫画発展のための連帯モイム[*1]について説明 してください。
イ・サンホン:
(以下イ)

略称は「ウ漫連」と言います。 92年に設立されて、出版漫画家、アニメーション関係者、批評家、ストーリー作家など、漫画家でも漫画家でなくても「漫画人」という同じ立場で参加し、共に語り合う集団です。我々が「漫画人」を定義付けているのは、私たちが漫画について語る時、問題提起でも対策にしても、それぞれが関わっている分野だけではなく、ジャンルを越えた視点が必要であると思うからです。漫画自体の源は出版漫画かも知れませんが、現在は、映像的なもの、アニメーションへと表現の領域が拡大しつつあります。そういった広がりも包括できるよう、漫画界の諸問題を総合的に考えて行くための集団だと考えています。

*1:「ウリ」は韓国語で「私たち」のという意味だが、「ウリ**」と言うときは、「私たちの国あるいは民族固有の**」という意味を持つことが多い。「モイム」韓国語で「集まり」という意味。ミーティングなどの行為を指す時と、ミーティングする集団そのものを指す時がある。  

Q: この企画の目的、全体のねらい
イ: 我々はこの企画を、漫画人による一種の文化運動だと位置付けています。この団体では毎年定期的に企画展を行っていますが、今年のような具体的なテーマのある場合は、展覧会、上映会、シンポジウムなどいくつもの企画を並行して行い、それらを総合的に見てもらうことで、論点をはっきり描き出そうとしています。そして今年もっとも大きな問題はやはり「表現の自由」です。現在漫画界は、一見たくさんの作品が溢れ解放されているように見えますが、現実には青少年保護法が発令され、表現の自由が厳しく制限されています。この一連のイベントは、そうした現状への問題提起のきっかけとして機能させ、同時に「表現規制の問題をどう解決するか」の具体的な対策も模索する期間として考えています。
Q: 展覧会の「漫画は死んだ」というのは非常に刺激的なタイトルですが、どういう意味が込められているんですか?
イ:

我々は3年前「漫画は生きている」という企画展を行ったことがあります。その時は漫画に対する社会的な認識が今よりさらに低かったため、それをもっと引き上げるため、逆説的な意味で「生きている」という表現を使いました。現在世間では、漫画の商業的な付加価値とか将来性についていろいろ華やかな話題[*2]が溢れていますが、実像はそうではありません。その実態を逆説的に「漫画は死んだ」とあらわしてみたんです。もう一つには、これまでの漫画のありようを、このイベントの中で一旦否定し、つまり積極的な意味でいちど殺し、新しい漫画の姿に生まれ変わらせたい、そういう誓いの意味も込めています。

*2:韓国では、漫画・アニメーション産業は、政財界から他の産業のように多額の設備投資をせずともアイディアと技術力だけで収益を上げられる「高付加価値産業」として注目されている。例えば、全国の大学の漫画アニメーション学科に特別助成金が降りたり、「映像漫画都市宣言」をして町おこしを図る地方都市が現れたりしている。  

Q: 韓国でも、さまざまな漫画関連の展示会やイベントがあると思いますが、この展覧会は、韓国漫画界全体の中でどういった位置づけにあるのですか?
イ: 極論すれば非商業的だと言えると思います。ここで非商業的というのは、実力差とか、プロ/アマの立場の違いとか、そういう意味での商業性を言っているのではありません。会場の作品を見ていただければお分かりかと思いますが、あくまで、商業誌に存在する「誌面規制」に合致しているか否かに対してです。現在、商業誌では厳しい誌面規制が依然存在しています。商業誌は確かに数多く出版されていますが、検閲されればひっかかるような絵やストーリーを、わざわざ掲載する雑誌なんて当然ありませんから。
Q: この企画の準備にはどれくらいの時間をかけましたか?
イ: 準備を始めたのは昨年10月です。確かに準備期間を長くとっていましたが、一方で紆余曲折も多く、例えば会場選定一つにしてもいろいろ問題が起こりました。やはりスケジュール的にもかなり遅れ、最後の一ヶ月で仕切り直して一気にまとめ上げてしまった感じです。
Q: マスコミの取材はどれくらい来ましたか? また、報道のされ方についてはどう思いますか?
イ:

新聞は、5大日刊紙[*3]はみな取材に来ました。準備段階での取材もありましたし。テレビの場合も多くの局から取材を受けました。報道のされ方について大きな不満はありませんが、このイベント内の各企画に対して、内容が十分紹介されていないのが残念です。無論、ある程度我々の意図どおりに記事になったケースもありますので、マスコミの姿勢を攻める前に、まずは、我々がもっと積極的に広報しなければいけなかったと思います。広報活動や報道資料の用意などに対して消極的すぎました。その点では我々はまだ未熟です。今後は、とにかく我々が自分達の手で広報して行かなければという意識をもって、きちんとした広報企画を作っていくことが必要だと思っています。

*3:朝鮮日報・中央日報・韓国日報・東亜日報・ソウル新聞が現在大手新聞社と言われている。  

Q: 今後、この展覧会をどのようにしていく計画ですか?
イ: 我々は確かにこうして展覧会を開催していますが、展覧会だけが我々のメインの活動ではないと考えています。展示という形以外にも、出版物の誌面でも、上映でも表現していきます。今は一般の漫画に対する認識はまだまだ未熟で、出版物の形だけでは我々の主張が広く伝わりにくいと思うので、今回のように、展示会というフォームを活用して社会に問題をアピールしている次元なわけです。我々が今後この運動を漫画文化運動として確立させられたなら、持続的、安定的に出版活動を行い、メディアとして有効利用していきたいです。そういう意味では、展覧会は年に一回程度の単発的な企画として考えています。

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▲イベント「一日酒場」のひとコマ。
奥のビルの1階が会場の店なのだが、入りきらない人が裏の駐車場にあふれた。

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▲「この展覧会は成人向けです。18歳未満の方の観覧は保護者の同伴が必要です。」
という注意書きが貼られた「漫画は死んだ」展の会場入口。
実際にヌードイラストなども展示されていたのだが…。


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目次
表紙
行ってみるシリーズ第12弾
韓国2
ガンダムFCキム・ヨンファン君に聞く
「コミックトピア」代表「パク・ウンシル」さんに聞く
「ウ漫連」事務局長「イ・サンホン」さんに聞く
韓国で今年行われたイベント2つを紹介
「アンダーグラウンド漫画フェスティバル」事務局長「シン・イルソップ」さんに聞く
企画コーナー紹介
「児童ポルノ法案」は今、どうなっているのか?
おたよりコーナー
冬コミ企画コーナーレポート
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