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「コミックトピア」代表
「パク・ウンシル」さんに聞く

(続き)

●漫画に対する悪い認識を、
 漫画それ自体が変えていかなければ

Q: 韓国の漫画、アニメファンの間での、一番の関心事は何ですか?
パ: アニメファンなら、日本のアニメーション、アメリカ や他地域のものよりまず日本のアニメですね。一部では 例えばパソ通などで、「同級生」「下級生」などの作品の販売が掲示板にたくさん告知され、裏ルートで流通してます。男性は皆観たがってるようですが(笑)。本当にアニメ自体を好きな層は、宮崎駿や大友克洋の作品を良く見ていますね。勿論エヴァやガンダムも非常に人気があります。
Q: 韓国の同人界で、一番問題になっていることは何ですか?
パ: 同人誌界の今一番の問題と言えば、同性愛物です。コミケなら、多様な…いくら同性愛物が多いとは言っても、多様性が保たれているでしょう。それは、日本では60年代後半からSFや多様な漫画が数多く生まれ、同性愛物もその多様さの中の一ジャンルに過ぎなくなっているからです。韓国の同人活動は、そんな多様性を確保する前に、一つの方向に偏り過ぎてしまいました。女の子の主な活動を見てみると、60%位が同性愛物専門です。そして、本当に創作志向の子たちは非常に少ないです。しかも、描き手の問題として、単純に趣味で、自分が好きで描くまで、しかもアマチュアだから、どう描いても自分の自由だと主張だけして、何をすれば問題になるのか把握していない、無責任な行動が非常に目につきます。自分が純粋に好きで描くのなら、自分や親しい何人かだけで見て満足していればいいのに、学生が見てはいけないような作品、いわゆる成人指定に当たるようなものでも、自分が好きで描いたんだから何をしても勝手だと言って、学生達にも売るような事件がしょっちゅう起こり、これが非常に深刻な問題になっています。責任感が欠如しているです。日本の同人界でも共通の問題だと思うんですが。ただ、日本の同人はある程度責任感をもって活動しているように見えます。コミケのような団体にしても、サークル単位でも。韓国では、今アマチュア界はまさに成長途中にあり、予期せぬいろいろな問題が起こりえます。だからイベントの運営も大変です。そして、もうひとつ問題だと思うことがあります。真剣にプロを目指す人たち、また本気で創作活動に取り組んでいる人たちの存在が広く紹介されるようになれば、出版社からのスカウトの機会も増え、もっと沢山の作家がデビューのチャンスをつかむことができるようになる、それが私の理想なのですが、今は余りにも趣味的な方向に偏り過ぎて、イベントを見てもそういう参加者ばっかり。展示会ではお互いに影響を与え合うことになるのだから「ただ楽しければいい」的な雰囲気が蔓延することはよくないと思います。参加する人たちの多様性があってこそ、イベントの存在意義、ひいてはアマチュアの存在意義もあるのに。ただなんとなく集まって、好きなキャラの絵を描いてパロディして面白がって…そんなことばかりしているイベントの意味って何なのでしょう。展示会を見に来る人たちは、勿論自分が読んで面白いものを買いにくるんですが、でもやはり、プロの商業誌では見ることができないようなアマチュアならではの、実験的で個性的で今までに見たこともないような作品、そういう作品の存在が消えてはいけないと思います。そういうクリエイティブな作品が、このごろ以前より減ってきているような気がします。個人的には、サークル活動をしている人間が、楽なほうへ楽なほうへと流れているような今の傾向。これが一番大きな問題だと思います。
Q: 韓国では、漫画や映像などの表現を規制する「青少年保護法」[*5]という法律が昨年から施行され、多くの漫画家が抗議行動をおこしましたが、同人界ではどんな 反応があるんでしょうか?
パ:

みんな短絡的なんですよ。規制されたから反発する。規制はよくない、ただ無条件に、単純にそう思う、それだけの反応です。勿論、アマチュアなんだからこそ、趣味として自分の楽しみのために創作できるわけだし、それがアマチュアの魅力のひとつだともいえるし。でももし行き過ぎたことがあれば、他人に被害が及ぶこともあり得るので、だから同時に責任感を持たなければならないんです。勿論責任感を持って活動しているプロもアマもいますけど、利益主義な作家がいることも事実です。必ず規制がある、とは言っても、自分が一所懸命描いたなら、規制など関係なく、いくらでもいい作品が描けるはずだし。今は、とにかく規制があることそれ自体に無条件に反発している状況です。日本にだってある程度の規制はあるでしょう、これ以上はだめ、という。勿論、日本は韓国に比べて性文化に対して開放的だと思うので、韓国から見れば自由に映ることは間違いないですが、韓国はまだ日本と違います。それぞれに社会的な法律や道徳観があるのですから。反発だけするのではなくて、作家達が地道に努力をして、漫画に対する今の悪い認識、子供の教育上良くないとかそういう意識を漫画それ自体が変えていけるよう、出版社も努力しなければならないし、それが一番大事だと思います。そうしていけば、役人や指導者たちにも、漫画が一つの確固とした文化である、読んでためになる作品だって沢山ある、子供のためにもなる、そう感じさせなくてはいけない。そのために努力をしていかなければ。今の漫画家たちは、規制に反発心を持っていても、皆が結束して持続的に対策を考え、戦っていくような動きはなかなかおこりません。だから問題が大きくなるんです。結局は自分達で対策も考えられず、ただ黙っているだけ。作家自らが創作活動に一所懸命取り組み、責任感をもって行動し、少しずつでも努力していけば、いつか漫画が一つの文化としての地位を確立することができるはずです。時間はかかるでしょうけど。

*5:青少年の健全な育成と保護を目的とした法律で、青少年に有害と思われる表現がメディアに現れた場合、それを取り締まることができる。韓国漫画界の大御所イ・ヒョンセ(李賢世)がワイセツ表現の容疑で拘束され取り調べを受け、本人がそれに抗議し数カ月間絶筆した事件は日本でも報道された。また、法律の施行によって芸能人のTV出演時の服装規定が強化されたり(金髪や鼻ピアスの禁止)など、漫画以外の大衆文化にも影響が及んでいる。  

Q: 今年に入って、金大中新大統領が、日本の大衆文化の全面解放政策をすすめていますが、それについては漫画、アニメファン達は皆どう考えているんでしょうか?
パ: 今は賛成派が大多数です。プロ作家も、勿論アマチュアも。どうせ今だって裏ルートで輸入されているんだし (笑)。公式に解放されていない現状でも、大部分の人は、日本文化に対して既にある種の憧れを感じているように思えます。解放してもまずは良いものを選別して受け入れて行こう、そういう傾向が今一番強いです。私ももちろんそう思うし。まあ今でも殆ど解放されているようなものですけどね。

aca2.jpg (11367 バイト)
▲97年の冬コミにACAがサークル参加したときの様子。

(続く)


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目次
表紙
行ってみるシリーズ第12弾
韓国2
ガンダムFCキム・ヨンファン君に聞く
「コミックトピア」代表「パク・ウンシル」さんに聞く
「ウ漫連」事務局長「イ・サンホン」さんに聞く
韓国で今年行われたイベント2つを紹介
「アンダーグラウンド漫画フェスティバル」事務局長「シン・イルソップ」さんに聞く
企画コーナー紹介
「児童ポルノ法案」は今、どうなっているのか?
おたよりコーナー
冬コミ企画コーナーレポート
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