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「コミックトピア」代表
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| Q: | 漫画を描くようになったきっかけと、今までの活動歴 を教えてください。 |
| パク・ウンシル (以下パ): |
中学生の時、友だちに漫画の好きな子がいて、丁度学校からの帰り道に漫画カゲ(日本でいう漫画喫茶のような場所)があったので、その子に誘われて漫画カゲに行ってみたのが、最初のきっかけです。最初に読んだファン・ミナ[*1]先生の「アニュース・デイ」という漫画がとても面白くて、それから毎日毎日漫画カゲに通っていたんですが、そのうちに自分でも(漫画を)描くようになり、中3の時「絶対漫画家になるんだ!」と決めました。本格的に漫画の道に入ることになったのは、高校を卒業して1年くらい会社勤めした後「第一漫画学院」という漫画専門学校に入学した時からです。専門学校卒業後は、学校の紹介で、イ・サンム[*2]先生のスタジオに門下生(アシスタント)として就職したのですが、そこで「漫画の道は本当に厳しい」と徐々に気がつきはじめて、結局1年半くらいで辞め、しばらくは幾つかのスタジオを転々としていました。そんなことを4年程続けていましたが、ある日、これではいけない、ちゃんとデビューを目指そう、と思い立ちました。でもいきなり一人で努力するのは大変だなと思って、第一漫画学院の生徒同士で作った「CAF」というサークルで活動することにしました。実は「CAF」は私も創立メンバーの一人だったんですが、門下生になってからは忙しくて一度辞めていたんです。活動を再開して1年か1年半くらいたった時、CAFの会長に就任しました。その後95年の11月に、CAFが所属していた同人サークルの連合団体「ACA」で運営メンバーの改選があったのですが、サークル単位の活動より大きな規模で色々な企画ができるACAの活動に前から関心があったので、自分で会長に立候補しました。ACAの会長になってから今年の初めまでは、ACAの運営活動―展示会や公募展、会誌発行など―をしながら、CAFでの活動、平行してアシスタントの仕事をしていましたが、6月にACA会長の任期が終わったのを機会に、日本の漫画界、同人界についてもっと良く知りたいと思って、日本に語学留学することにしました。8月から10月末ま で3ヶ月間の予定です。 *1:黄美那。1980年デビュー以降、歴史物からSF、拳法物、ホームドラマまでこなす幅広い作風で人気を集め、現在では韓国少女漫画界のゴッド・マザーと呼ばれる。韓国の「NINE」と日本の「モーニング」誌に「李さんちの物語」を連載中。 |
| Q: | 韓国の漫画、日本の漫画それぞれで、好きな作品、作家は? |
| パ: | 韓国の作家では、ファン・ミナ先生の作品が好きで、 日本漫画では、「MASTERキートン」の浦沢直樹、「月光 天女(「月の子」の韓国題)」の清水令子が好きです。「MASTERキートン」は、高校生の時に考古学者に憧れていたので、ストーリーが専門的なのが気に入っています。「月の子」は、少女漫画の中ではスケールが大きいしキャラクターもとても魅力的なので。それから「キャンパスブルース(「ろくでなしBLUES」の韓国題)」。学園物の中では特に絵柄がいいし、男子高校生の生態がとても生き生きと描かれていて面白いです。 |
| Q: | アシスタントを長くやっていたそうですが、韓国のアシスタント生活ってどんな感じですか? |
| パ: | 韓国の漫画家は大きく分けると、雑誌や新聞への連載中心に活動する作家と、貸本屋や漫画カゲ向けの単行本作品を主に描いている作家とに分類できます。それぞれの作家に門下生として入門すると、最初は消しゴム掛け、ホワイト、ベタを3ケ月〜1年くらい経験して、それから背景を1〜2年、それからキャラクターの体(顔以外)のペン入れ、下描き…と進み、実力がついたところでデビュー、というわけです。勿論、門下生としての修業ではデビューまでに時間がかかり過ぎるからと言って、早々に辞めて自分で投稿や持ち込みをする人もいます。ベタやホワイト担当の頃は一律の月給制で、背景、体、下描きと、実力がつけばそれに応じて報酬もあがりますが、やはり門下生のフトコロはさみしいです。連載作家にしても単行本作家にしても、よほどの売れっ子作家についていないと…。男の門下生は、地方からソウルに出てきて、スタジオに住み込んでることが多いです。女性の場合は大抵通いですね。特に少女漫画家は連載中心の作家が多いので、締切前だけ臨時でアシスタントを頼む こともよくあります。 |
| Q: | パク・ウンシルさんは、ACA会長と言う立場で、韓国のいろいろなサークルをみて来たと思うんですが、韓国の同人サークルは、普通どんな風に活動しているんですか? |
| パ: |
平均的な同人サークルは、大抵7〜10人のグループで、月1万〜2万ウォン[*3]の会費を出し合って会誌を作ります。本1冊作るのに60万ウォン程度かかるので、2〜3人単位では、金銭的な負担が大きいですから。ミーティングは大体月1回くらい、熱心なところは週1で集まっているところもあります。会誌は半年に1回程度発行してる所が多いですね。これも熱心なところは3ヶ月に1冊ペースです。1年に1冊がやっとの所もありますが(笑)。 *3:現在のレートでは、1万ウォンが日本円で約1000円に相当する。 |
(続く)
4
| 目次 |
| 表紙 |
| 行ってみるシリーズ第12弾 韓国2 |
| ガンダムFCキム・ヨンファン君に聞く |
| 「コミックトピア」代表「パク・ウンシル」さんに聞く |
| 「ウ漫連」事務局長「イ・サンホン」さんに聞く |
| 韓国で今年行われたイベント2つを紹介 |
| 「アンダーグラウンド漫画フェスティバル」事務局長「シン・イルソップ」さんに聞く |
| 企画コーナー紹介 |
| 「児童ポルノ法案」は今、どうなっているのか? |
| おたよりコーナー |
| 冬コミ企画コーナーレポート |
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