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ガンダムFCキム・ヨンファン君に聞く

韓国でも日本でも、ファンクラブ活動は同じでしょう

kimyonfan.jpg (5152 バイト)
▲キム・ヨンファン君。ガンダムやエヴァンゲリオンを熱く語る。

どうしたら、韓国の同人事情をリアルに伝えられるだろうか……。そんなことを考えながら展覧会を取材していたとき、偶然、アニメファンの大学生「キム・ヨンファン」君に出会った。彼の場合、普通のアニメファンよりはマニアックな気もするが。韓国の地でどんなオタクライフを楽しんでいるのか聞いてみた。アポなしの慌ただしいインタビューではありましたが、何とかまとめてみました。

Q: それでは、まず自己紹介してください。
キ: キム・ヨンファンと言います。(以下キ)22歳で大学2年 生です。(韓国では、数え年で年令を言う)
Q: アニメファンになったきっかけは?
キ: 小学校3年の時、「パトレイバー」をテレビで観ました。その時はまだ子供すぎて特に何も感じなかったんだけど、5年生の時もう一度観ることがあって、その時、 大ファンになってしまったんです。それがきっかけでした。
Q: 今まで観た中で、一番好きなアニメ作品は何?
キ: ガンダムがとても好きです。子供の頃観た時はあまり感じなかったことですが、こんなにある種リアリティのある作品って、未だにないと思います。英雄主義っぽい所もまあなくもないけど、それでも、放映された当時のいろんなロボットアニメの中では、すごく斬新に感じました。主人公のキャラクターもそうだし、戦闘シーンでも、必殺技の名前を叫んだりしないで、本当にパイロットが兵器を操縦する感覚で描かれているし。そう言う面からもとても画期的な作品だったと思います。
Q: ガンダムのシリーズでは、どの作品が一番好き?
キ: 僕個人は、Zガンダムが好きなんです。Z自体の雰囲気みたいなものが、すごく気に入っているんです。僕の周りのガンダムファンは、もとはZのファンだった、っていう人が多いんですよ。
Q: キム・ヨンファン君も同人活動をしてるの?
キ: 「BUMGUNSA(ボムガンサ)」という、ガンダムのFCに参加しています。ガンダムファンの人が集まって、小説を翻訳したり、設定資料を集めたり、その設定を元にシリーズの年代記を作ったりして、それらを会誌にまとめています。サークルのミーティングは毎月第1、第3週末の午後3時から開いています。今日もミーティングがあったんですよ。会議以外に上映会などをやる日もあります。今日は、次の会誌を作る準備のための話し合いをして来ました。今、会員は130人くらいかな……います。
Q: へぇ、日本のファンジン活動と遜色ないねえ。
キ: 作られる会誌も、(韓国でも日本でも)同じようなものでしょ。どっちもファンクラブが作るんだから(笑)。
Q: 自分でイラストを描いたりもするの?
キ: 僕はイラストは苦手なんです。でも、友だちが描いたイラストをインターネット上に展示してあげようと思って、今ホームページを作っています。まだ周りにインターネットをやったり、パソコンを使いこなせるような人があまりいないので、友だちの代わりに僕がやってあげているんです。
Q: でも、日本のアニメの情報や資料なんかは、みんなどうやって手に入れているの?
キ: ソウルには、昔から漫画・アニメ関連の本が集まる輸入ものの本屋があって、日本のアニメ雑誌などはそこで手に入りました。特に最近は、比較的大っぴらに日本の本が販売できるようになったので[*1]、大体のものは店で揃います。資料集めにはそれほど苦労していません。ただ、アニメーションの制作を勉強できるような資料になると、まだまだ本当に足りません。アニメ制作を真剣に勉強したくても、技法本や事典なんかは、なかなか手に入らないんです。だから、そういう人たちはみんな、日本に留学して勉強したいと思ってるみたいですね。
*1:漫画で言えば、90年から、日本の出版社から正式にライセンスをとって出版することが認められた。ちなみに海賊版は昔から存在している。  
Q: 友だちにもアニメファンの人が多いと思うけど、アニメファン達の中で、問題だと思うことって何かある?
キ: うーん、ファンの中でいえば、漫画やアニメーションの世界と現実の区別が付かないような人が、だんだん増えているんです。日本でも「オタク」と言われる人がいるように、韓国でもそういう存在がすこしづつ増えているので心配です。漫画やアニメーションは、創作に過ぎないのだから、その世界にはまり過ぎることは危険だと思います。
Q: ところで、韓国でも今エヴァンゲリオンがすごく人気みたいだけど[*2]、君はエヴァを見てどう思った?
キ: そうですね…、エヴァの監督って、とてもユニークな発想の持ち主だと思います。正直に言って、あのラストは視聴者を相当驚かせたでしょうけど、僕個人としては、とてもよくできた作品だと思っています。アニメーションの世界が、視聴者を激しく引きつけていく、そんな感覚がとても面白い。ああいう作品を作ってしまう監督がいるっていうこと、それ自体が気に入っています。
*2:97年にアニメ専門のCATV局で放送された。  
Q: 韓国では兵役[*3]もあるし、まだ社会的な規制が強い部分もあるし、シンジのような立場や心境はむしろ、日本よりも韓国の若者に近いような感じもするんだけど、エヴァンゲリオンの世界を、韓国社会や自分達の身近な状況に当てはめて見るとどう思う?
キ: シンジというキャラクターは、確かに韓国の男の子にもあてはまるところがあるけど、彼のように悩みながら生きている人もいれば、そういう葛藤を抱えながらも結構楽しんで生きている人だっているはずでしょう。社会人になったって、日本人でも韓国人でも、そんなに意志が強いわけでも、しっかりしているわけでもないし、正直、僕だって大人になんかなりたくない。でもシンジ自身は、ストーリーを通して葛藤の末に大人として一段成長できたと僕は思います。決してそれまでの自分から、何も変わらなかったわけではないはずです。
*3:韓国では、成人男性には兵役の義務がある。標準的には2年半程度特定の部隊に入り兵舎で共同生活を送るが、本人の体力他の事情によって、事務的な任務についたり、通勤が認められたり、兵役自体が免除される場合もある。また、ミュージシャンなら軍楽隊、工学専攻なら技術部隊など、本人の技能に応じた任務につくことも多い。  
Q: そういえば、22歳だとそろそろ軍隊に行かなくていいの?…やっぱり兵役はいや?
キ: 僕は大学を卒業したあとで行くつもり。でも僕の場合は、普通の兵役ではなく、奉仕活動や警備が中心の任務に就くことになっているので、新しい体験だしちょっと面白そう、…みたいな気持ちもあります(笑)。
Q: 最後に、「コミックマーケット」は知っていますか?
キ: カタログは96年の冬コミからずっと見ているけど、まだ行ったことはないので、一度日本に言って見てみたいです。知り合いの中には、見に行く人が大勢います。パソ通の中でも、コミケに行く人が結構いますね。今「HITEL(ハイテル)」というネットワーク[*4]の中に「アニ同」という、韓国で一番大きいアニメ同好会があるんですが、そこの運営スタッフはほとんど、多分行ける人間はみんな、見に行っているはずです。僕の個人的な推測ですけど、韓国からコミケに行く人間は、夏コミの時なら50人以上になるんじゃないでしょうか。
*4:日本で言えばNIFTY-SERVEやBIGLOBEと同じ会員制の通信サービス。中のサービス構成も大体同じである。「HITEL」の他にも同様のネットが幾つかあるが、それぞれにアニメ・漫画の同好会がある。

学校では社会福祉を専攻し「今通っている大学に、熊本県の大学との交換留学制度があるので、ぜひ日本に留学して、直接日本のアニメや漫画に触れてみたい」と話していたキム・ヨンファン君。本当はこの夏コミケを見に来日する計画があったのだが、兵役前のため観光ビザが降りず、叶わなかったのだそうだ。今度はぜひコミックマーケットの会場で、彼に出会ってみたいものだ。

7月4日、「漫画よ動くな!」=企画(1日酒場)にて
翻訳:原 崇二  録音:AIDE新聞編集部


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目次
表紙
行ってみるシリーズ第12弾
韓国2
ガンダムFCキム・ヨンファン君に聞く
「コミックトピア」代表「パク・ウンシル」さんに聞く
「ウ漫連」事務局長「イ・サンホン」さんに聞く
韓国で今年行われたイベント2つを紹介
「アンダーグラウンド漫画フェスティバル」事務局長「シン・イルソップ」さんに聞く
企画コーナー紹介
「児童ポルノ法案」は今、どうなっているのか?
おたよりコーナー
冬コミ企画コーナーレポート
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