これもひとつの国際交流…???
●「AIDE新聞」ついに海外進出か???
韓国の漫画雑誌「NINE」で紹介される!
「AIDE新聞」37号(98年8月発刊)で、韓国の女性漫画雑誌「NINE(ナイン)」誌主催のコスプレイベント「NINEコスプレSHOW」の取材記事を紹介したが、協力のお礼に掲載誌をソウル文化社NINE編集部まで送ったところ、なんと9月号の「NINE10号」に、AIDE新聞のこの記事が逆掲載されたのである! 『NINEコスプレSHOW、日本でも話題に!』という見出しとともに、『NINEコスプレSHOWが海を越えて日本列島を熱く沸せたうれしいニュース』と切り出され、あたかもAIDE新聞のおかげで韓国のコスプレの話題が日本中を席巻したかのように表現されてしまった。『コスプレの様子を生き生きと描写している取材写真と記事以外にも、NINEが主導している韓国のコスプレ熱風と人気キャラクター、韓国漫画キャラクターに関する紹介が随所に添えられている』と書いてくれたのはありがたいのだが、「コスプレSHOW」の企画者であるカン・インソン前編集長を紹介した部分を取り上げ『アンドロイド・カン(カン・インソン氏の愛称)の人気、日本の空にも〜!?この記事を見た日本の読者から(カン・インソン氏宛てに)ファンレターでもきたらどうしよう〜!?』とまで書くのは少々やり過ぎでは?
●韓国の漫画、アニメ情報誌
昨年にほんでいうところの「Comickers」のような、漫画を描く人のための情報誌「ComicTech」が発刊された。テクニック解説のほか、日本作家の特集なども載せられている。また同じ出版社から、アニメーション情報を扱う姉妹誌「AniTech」も発行された。しかし両誌とも休刊中、99年春には復刊という話だが…。97年始め創刊されたアニメ情報誌「MOTION」は、日本のアニメ雑誌に最も近い雰囲気を持っており、内容も日本のアニメ情報で80%以上占められていたが、こちらも今年春より休刊中。現在はパソコン通信を通じた情報提供のみ行っている。
このように韓国の不況は、漫画・アニメ界にもおおきな影響を与えている。現在引き続き発刊されているのは、プロのアニメ制作者向けの隔月誌「AnimeToon」。こちらはアメリカのアニメーション情報や日本のアニメの制作環境のほか、ヨーロッパの芸術アニメなどもよく紹介されている。
●韓国のガンダムFC会誌「SIDE-0」
1993年3月、パソコン通信「HITEL(ハイテル)」内で、韓国のガンダムFC「BUM〜」が結成された。「BUM〜」とは、「凡宇宙〜」と「平凡」を意味するハングル語の頭文字で、現在は他のネット「UNITEL(ユニテル)」にも拠点を持ち、情報交換、捜索、会員同士の交流をすすめながら、今回、日本に留学中の「BUMGUMNSA」会員の方より、会誌「SIDE-03」号をご提供いただいた。内容は、ガンダム各作品を観ての乾燥繍、各シリーズの台本の翻訳、作品別用語集、会員の作ったパロディコントなど。通信による投稿と、文字が中心の研究誌的な色が濃い。またキム・ヨンファン君の話の通り、現在年末に向け会誌4号の発刊準備中だそうだ。コミックマーケットの「国際交流ブース」でも「SIDE-0」3号を展示する予定なので、ガンダムファンは注目!
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