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●恐竜vs怪獣

岡: アメリカと日本では恐竜感が全然違いますね。
A: これが大きな問題ですよね、恐竜感の違いって言うのがね…。どういう風に違うんですかね。
岡: 向こうはやっぱり、どっか田舎の方に行って土掘れば、ザクザク出てくる様な国ですからね…。
A: 恐竜の骨が?
岡: ええ。
竜: 出て来ます。 ま、恐竜もそうだけど、向こうの「モンスター映画」って言うか「怪獣映画」の捉え方の、明かな感性の違いで、 要するに向こうはビーストね。どっちかと言うとモンスターと言うよりビーストって言うか、 「巨大な猛獣」的イメージで捕らえていて、日本は「怪獣」なんだよね…。
岡: そうだよね。
竜: だから捉え方が、向こうのアメリカ映画なんかで登場する恐竜や怪獣と言うのは、 巨大な、形こそ未知の姿をしていても、その性格付けと言うのは猛獣の延長線上にあるからね。 人を襲ったりするけれど、結局鉄砲や戦車何かで殺されてしまう…。 もし猛獣が街に出て暴れまわったら大変だ!とね。 よくニュースなんかでもサーカスの象が暴れたりとかあるけど、そうしたイメージで捉えていて。
岡: アメリカ軍は「自国の兵器でたおせない物はない!」と言う考え方ですからね。
竜: 日本は神話の世界を引きずっているかもしれないけど、本当に「怪獣」であって、人知を超えた存在と言うか、 全く人間では手を下す術もなす術はない!と。その中でアイデアを絞って弱点を見つけだして、 『オキシジェン デストロイヤー』や『ウルトラQ』だったら未知のペギミンHとかね。 何かしら弱点を探しだしてようやくやっつけたとか。
A: やっつけたと言うより、それで死んでいくんじゃなくって、どこか逃げて行く…。
竜: 逃げていく場合もあるしね、そういう人間の人知を超えた脅威の者と言うかね。 アメリカ映画のモンスターやビースト達は、あくまでも姿形は異形の者でも猛獣の延長線上にあるものだから、最後はね矢でも鉄砲でも持ってくると殺せる…とそう言う考え方じゃないかな。 その証拠にね、GODZILLAとジャン・レノが乗ったタクシーがチェイスするんだけど、ジャン・レノの運転テクニックでGODZILLAを翻弄したりするシーンがあるから。 GODZILLAがね、タクシーが急カーブしてUターンすると、すってんころりんひっくり返ったりするからね。 あれは日本のゴジラを神と思っているファンからすると、許しがたい映像じゃないかと思うわけ。 ゴジラはあくまで人知を超えた未知なる脅威のものですよ。 なんかそう思っているファンからすると絶対許しがたいシーンで、ゴジラがタクシーごときに翻弄されてひっくり 返るなんて、もう「シェー」をするのと同じ様な事だと思うだけど…。
岡: 『原始怪獣現る2』であれば誰も文句言わなかったんじゃないかって思うんですけどね…。
竜: そう…。デーブ・スペクターがね『イグアナゴン』ってタイトルだったら許すだろうって(笑)。 逆に『GODZILLA』で、非常に評価しているのは、摩天楼を巨大怪獣が全速力で走り回って、 それを攻撃ヘリのアパッチとチェイスするなんて言うのは、 それは古今東西の怪獣映画では今まで全くなかった物し、全く新しい映像だからね。凄く早いんですよ。
岡: うん。
竜: 480キロかな? 早いけど、でもタクシーに追いつけなかったから(笑)。
岡: おかしいですよね…。
竜: 本当は100キロぐらいでしょう(笑)。 日本のゴジラはああいうずんぐりむっくりの格好だから、早く走れると逆に間抜けに見えちゃうから…って言う訳ですかね。
岡: そうですね…。なんか、口さけ女に出会った小学生の話みたいですね。口さけ女が100キロで追いかけて来たんで、小学生が走って逃げたと、じゃあその小学生は何キロで逃げたんだよ…。(笑)

●デザインは?

A: あのGODZILLAはデザインとしては良いですか?
岡: 超カッコイイと思います。僕も『ゴジラVSデストロイア』でゴジラジュニアをデザインした時に、 今回のGODZILLA的な考えでデザインしているんですよ。
A: 本当に?
岡: ええ。考え方として丸いものをこう…鼻ですか、鼻のラインを伸ばしていって体型を変えていくとああ言う風になっちゃうんですよ。 それでぬいぐるみでやるか、CGでやるかと言う風に分かれてくるんですけど…。 考え方としてはあるかなと。『ゴジラ対デストロイア』のスペシャルLDにオマケで入っているんで、見比べて下さい。
A: じゃあ悔しかったんじゃないですか?
岡: そうですね。現実に東京湾から、まんまのデザインの『ゴジラ』が現れたら翌日の新聞には「ゴジラ出現」って。 「東宝のゴジラとそっくりの怪獣が現れました」っ て大騒ぎで、ステゴザウルスそっくりのやつでも『ゴジラ』って言うと思いますよ!きっと。 間宮尚彦氏の『アートオブゴジラ』を買えば、決定稿までの工程がすべて解ると思うのですが、パトリックは確かに背中も日本のゴジラ見たいなもの描いてるし…。 口から放射能出してる絵もあるんですよ。

▲これが噂の「アートオブゴジラ」だ。 
竜: そう言えば、あの放射能というか火を吐くシーン…、サービスカットだね。
岡: あれはね、火を吐いてるんじゃないですよ。
竜: わかる、わかる。タクシーを爆発させてGODZILLAの息が…。
岡: 熱いと言う…。
竜: あれは完全にファンに向けてのサービスカットで…。
岡: そうですね…。
竜: だからその意味ではね、GODZILLAをスマートにしたと言うのは解るんだけれど、 それが全く変え過ぎちゃったから。僕としてはね、スマートなゴジラでもいいんだけど、 もうちょっと…皮膚感とか背鰭の形とか名残を残して欲しかったな…と言うのがあるわけなんだよね。
岡: だから放射熱線を口からバッと吐きまくって、摩天楼とか卵をGODZILLA自ら壊しまくったら、 あの形でも納得すると思うんですけど。
竜: さっきの続きなんだけど、摩天楼走り回ってヘリとチェイスして、それで逆襲するGODZILLAって言うのは。 さらにビルを飛び越えてジャンプしてハドソン川にダイブするでしょう? ああいう凄い事はね、あそこら辺のシーンは評価しているんです。
岡: しかもここだけの話、GODZILLAが走って逃げてくとことか、あれヌイグルミですよ!
竜: えっ? そう なの?
A: CGじゃないんですか?
岡: CGじゃないんですよ、実は…!
竜: それは凄いね…。それはびっくりしたな。
岡: この体型をですね、ヌイグルミで作ってるんですよ!
A: スーツアクターとしてはどう?
竜: あっちのGODZILLAの方がデザインではゴジラのイメージからは遠ざかっちゃったな、とさっき話したけど、逆に動きとしてヌイグルミ被る事を考えると、動き易そうでいいな…と言う感じがする。
A: 本当に?
竜: あっちの方があれだけ人間体型に近いんだもの。
A: 写真を見てると辛そうだなと言う気がしたんだけど…。
竜: いやいや。あっちの方がどちらかって言うと『仮面ライダーBLACK』の時のトカゲ怪人とかに近いから楽そうだし、 動き易いしね、いいなと思うよ。
A: ああ…そう。
岡: 踵の部分が九の字に曲がってて、足を補助するために鉄のパイプが突き出てるんですよ。それで立ってる…。
竜: 首とか手とかちゃんと外れるでしょ?
岡: 外れます。
竜: だからでかいの作ってんだろ?
岡: 8メータぐらいのGODZILLAの上半身作ったんですよ。アニメ監督の大畑晃一氏がおっしゃってたんですけど、顔を写さないで上陸しましたよね。 あの時に顔が見えないことによってすっごい巨大感を出してると。
竜: あ、そうだね。
岡: でも顔が見えてからは、割とカメラが引いて全身が見えると、そうするとなんか巨大感が感じないんですよね。
竜: カットによって、なんか20mぐらいに見えるよね。
岡: そうなんです。だからあんまり顔を見せないで、最初の上陸のシーン見たいなトーンで最後までいっちゃったら、またあの形でもお客さんは違った捉え方するんじゃないですかね。
竜: なるほどね…。
岡: 僕はあの形のデザイン好きだし、今回のGODZILLAめちゃくちゃ格好いいと思ってるんですけどね。
竜: 僕ね…おもちゃの奴なんていいなと思うんだけど。
岡: ええ。
竜: こうおもちゃの奴見たいに、四つん這いと言うか、前屈格好だけでなく見栄きりの時に仁王立ちして欲しいなと思うんだけど。
岡: へえー。
竜: そうしたら結構ね、格好いいと思ったんだけど。おもちゃのやつ、こう立ってるでしょ。こうやってポーズ切ってるでしょ。あれなんかね、映画の中でもちょっと見たかったな…。

© 1997 CLAUDETTE BARIUS-TRISTAR PICTURES

●ゴジラに熱い思い

A: お二人が今後、日本で作る『ゴジラ』の方に参加された場合、絶対やりたい様な事はありますか? 例 えば、アメリカを意識してこうやりたいとか、全然全く意識しないで、こう言った路線で僕は行きたいとか。
竜: それはね、さっきの話につながりますが、日本の『ゴジラ』のね、日本の特撮の技術のレベルアップを望むしかないんだけども、 アイデア的にはこちらの方が何年も前から、既に絵コンテやストーリーボードにまで起こしておきながら映像化出来なかった物をね、 今度は何とか映像化出来る様にしたい。 それを今度の『GODZILLA』で映像化されてしまったと言う悔しい経験もありますんで、 アイデア事態は岡本さんが言った様な物とかね、もっと凄い映像イメージというのをもっとどんどん考えて、 まだ誰も見た事も無い様な物凄い『ゴジラ』を表現したい。 頑張りたいと言う気持ちはありますので、それを何とか今度こそやりたい。 要するに、アイデアがあってもそれを実際映像までこぎつける段階と言うのが大変だから…。 今度の21世紀の『ゴジラ』は何とか思いついたアイデアやイメージを実際映像化出来る様に作品にしたいと言うのがありますね。 あと何よりも話がきっちりとした、みんなが納得する様なものですかね。 ゴジラ映画と言うのは娯楽大衆の代表格であるから、第一作目は戦後9年目の作品だったんでああ言う深刻な作品で大成功したんですけれども、 現代はあまり深刻になり過ぎた作品もね…。
A: では、ストーリー的にはどういった形でやりたいと言う様な?
竜: やっぱりテーマ的にはきっちりとした、しっかりとした物じゃなければいけないと思いますが、でもね、作品的には大衆娯楽だから。 重いテーマであっても全編にわたって重苦しい空気が漂う物だとかね、暗い話とかにならずに、作品的にはね、もっと楽しめる作品であって、 なおかつ子供が見てもストーリーも理解出来て、テーマ的な物も理解出来る物であれば、 やっぱり大衆娯楽作品映画として成功するんではないかと思うんですね。 よくねぇ、ゴジラ映画第一作が非常に重いテーマの作品だったから、全体的に暗いトーンの作品で成功したので、 ディープなマニアの人は、そう言う物をまた要求しちゃうと思うんですよ。 で、凄く重苦しい暗いテーマの作品を見てディープなファンは素晴らしいと言ってもね、子供が飽きちゃって劇場走り回っちゃったりね、大人の人が退屈しちゃったりするとね…。
岡: あぁ、それはね。
竜: ちょっとそれはね、映画興行的に失敗しちゃう事になるから、だから僕の場合はテーマはしっかりした物であって欲しいんだけれども、 さっき言った様に大衆娯楽として楽しめて子供が見ても納得して、なおかつきちんとしたテーマも理解できる様な内容の作品が一番ベストじゃないかと思うんです。 だからね『キングコング対ゴジラ』なんて本当にもう凄い陽気な映画で楽しいもんで、あれは本当に企画の時点で、 タイトルを見ただけでプロレスですから。キングコングとゴジラを戦わせたらきっと凄いだろう…と言う。 あの頃は力道山プロレスの全盛の頃のものだったんで、そう言う非常に大衆娯楽として成功する作品がいいんじゃないかと僕は思っています。
岡: 私もその通りだと思います。取り敢えずの所ですね、竜さんと僕は『プレステ』の、あの新怪獣をデザインしましたので…。
竜: あっそうだ、ともにやってたんだ。宣伝しとこう。丁度、日本で『GODZILLA』が公開される7月11日に発売されますので。
岡: いや、発売は伸びました…。
竜: えっ?伸びた?あっ、そうなんだ。
岡: 12月の『モスラ3』の公開時期になるんではないかと…。その時にですね、自分の怪獣を選んでです ね、GODZILLAと戦わせて負かす…。
竜: GODZILLAも出ますから。
岡: 負かすと言う。そしてちょっと溜飲をさげると言う… ちょっと悲しいんですけど…(笑)
A: 岡本さん最後に?
岡: 今回の『GODZILLA』は様々な意見がありますが、申し訳ないんですが、マスコミの評価なんていいかげ んな物で、あんまり信用しない方がいいと思います。 僕も昔、「サムライトルーパー」なんてアニメを企画から立ち上げて作品にかかわった時、某アニメ誌にボロクソに言われました。 で、作品評価は☆マーク1つだったんですけど、その数年後、同じアニメ誌は☆マークを4つにしていました。 なんだぁそりゃあと思いましたヨ。正直な気持ち。 チョットグチッちゃいましたが、今回の『GODZILLA』を色々な意見にまどわされずに見てほしいと思います。 僕ももう一回、日本のゴジラの事は、ちょぴっと忘れて、観に行ってこようかなと…。 まぁ、固い事は言わず、色々なゴジラがあってもいいんじゃあないでしょうか。
A: というわけで、今回はそろそろこの辺で終わりにしたいと思います。 お二人とも今日はお忙しい処ありがとうございました。 また業界のことで分からないこと、などありましたら教えてください。 今後のご活躍を期待しております。

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