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行ってみるシリーズ第11弾

東アジア漫画探検
台湾の漫画便利屋を覗く

JB漫画便利屋・新竹店の店長に話しを聞いてみる


▲中央が社長の曽慶松氏、左・黄任遠さん、右・通訳の陳さん
台北から南へ約80km。台北と台中の中間に位置し、特急で約1時間の距離にある新竹市。古くから城下町として栄え、現在ではパソコンや化学工業が主力の工業都市。1年中強い風が吹くため「風の城」の異名を持つこの街の中心部に、目指す捷比漫画便利屋の本店があった。

AIDE:

捷比漫画便利屋は新竹市に本店を置かれているわけですが、新竹という街の特徴を日本の読者にも解りやすく説明して頂けますか?

曾慶松:

新竹は、捷比漫画便利屋発祥の地です。7年前にオープンしました。
新竹市は台北市より人口は少ないですが、台湾のシリコンバレーと言われるサイエンス・パークに近いので、集客力はあります。サイエンス・パークのおかげで、産業が発展している街です。

A:

捷比漫画便利屋は、どなたが始められたのですか?

曾:

わたしです。91年に大然文化出版社というマンガ専門の出版社と共同で会社を興しましたが、大然は93年に経営から手を引きました。ポリシーの相違が原因です。生産サイドの出版社と、販売サイドである我々のポリシーにはどうしてもズレがありますから。


●チェーン店と独自店の違い

A:

捷比漫画便利屋は支店も多いそうですが、現在何店舗ありますか?

曾:

13店舗です。直営店が5店舗、他は加盟店です。

A:

直営店と加盟店、どこが違うんですか?

曾:

直営店は、本店の営業方針にのっとって経営されています。この新竹店は最大規模の店舗で、支店を統轄する本店です。直営店の店長は本店から派遣され、定期的に本店に集まって会議を開きます。
加盟店の経営は、店舗設備から商品の仕入れ内容まで、各店の裁量に任されています。

A:

直営店と加盟店の利害の対立はありませんか?

曾:

ありません。店の性質が全く違いますから。

A:

同じ「捷比漫画便利屋」の名前を使ってますよね?

曾:

はい、でも加盟店の場合は権利金はいりませんし、束縛もありません。

A:

そんな感じで、経営が成り立つんですか?

曾:

実は加盟店の店長は、全員わたしの知り合いなんですよ(笑)。


●1号店は新竹で

A:

なぜ、台北ではなく新竹に1号店を建てようと思ったんですか?

曾:

それは、台北より地価が安いから。コストの問題です(笑)。それに、わたし自身が新竹に住んでいたので、営業もやりやすかったんです。

A:

台北と新竹の客層に違いはありますか

曾:

新竹市というのは新竹県の中心都市なので、新竹県中から人が集まります。それに対して台北は広いので学生が集まりやすい店とか、社会人が集まりやすい店とか分かれてしまいます。だから、人口は少ないけれど、新竹の方が売上があがります。


●漫画教室で漫画家育成

A:

台湾と日本のマンガ店は、どこが違うんでしょう?

曾:

日本の方が経営が細分化されています。アニメイトはマンガよりグッズ類に力を入れているとか、まんがの森はマンガが主力商品であるとか。台湾の場合は、そういうやり方だと利益があがらないので、何でも屋的な総合経営になってしまいます。

A:

一番儲かっているのは、どの部門ですか?

曾:

マンガ・アニメ部門、アイドル部門、ゲーム部門、夏冬の休みに開催するマンガ教室部門のうち、マンガ・アニメ部門の売上が一番多くて全体の4割位 です。

A:

マンガ教室を開いているんですか?

曾:

94年から、マンガ家の人材育成を目標に教室を始めました。
現在では、日本のSEと協力して、マンガ家の育成や同人誌の発展を目指しています。

A:

最初にマンガ教室を始めたきっかけは?

曾:

本店は5階建てで広くて空きスペースもあるので、3階部分をマンガ教室にしようと思ったんです。

A:

会社所有の建物なんですか?

曾:

借り物です。

A:

いずこも同じですね(笑)。


▲店は地下1階地上3階、それぞれのコーナーに分かれている

●コミックワールド台湾の主催はいかが?

A:

そう言えば、SEと共同でコミックワールド台湾を開催されていますね。
2月7〜8日には2回目のイベントがあったわけですが、その感想を。

曾:

1日目の土曜は大雨でした(笑)。
でも、前回より一般参加者が多かったです。大雨でも、早く新刊を手に入れたかったのでしょう。今回はコスプレ参加者も増えたし、アニメソングのカラオケという新企画もやりました。台湾には日本のアニメソングのカラオケがないので、ファンの方には大変喜ばれました。

A:

一番ウケた企画は何ですか?

曾:

イラスト、カラーイラスト、コスプレの3部門のコンテストは投票率も高く、盛り上がりました。日本からマンガ家の先生もいらして下さったし、日本の同人誌の委託販売は完売とは言えませんが6割方売れて大好評でした。

A:

日本からの参加者は増えましたか?

曾:

サークル参加は前回と同じ、10サークル位。台湾のサークルの方は増えたので、スペースを20増やして全部で130スペース。2スペース使うサークルもあるので、サークル数で言えば1日約110サークル位 です。

A:

去年初めてイベントを開催され、苦労された点は?

曾:

参加者が多過ぎたのに会場が狭くて、秩序が保ちにくかった点です。
色々な人が集まれば人材は発見しやすいし、サークル側から見ると相互交流が出来てよいのですが、長い棒を持ち込まないとか会場のルールを守れない人も多かったので、事故が起こってはと心配しました。念のために、SEに説明して事前に保険をかけておきましたが。
会場を借りるのも大変でした。今までの会場は古くて狭過ぎるので、次回は世界貿易センター隣の「会議中心」に会場を移します。レンタル料が高いのですが、参加費を値上げしなくても夏休み時期の開催ならペイできると思います。
一番問題なのは、赤字だったことかなぁ(笑)。台湾側はイベント開催の経験が少ないので、日本の会社と共同でやると勉強になります。

A:

台湾側が独自でイベントを開催しようとは思いませんか?

曾:

コミックワールドは年4回開催予定なので、これ以上別のイベントは成り立たないと思います。それに、台湾は同人サークルの数も少ないし、そんな早いペースでは本を出せませんよ。

A:

最後に、日本の読者にメッセージを。

曾:

「コミックワールド台湾3」を8月に開催しますので、是非遊びに来て下さい。台湾の人もみなさんと交流したいと思っています。


▲新聞に載った第2回コミックワールドの記事

(続く)


2

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目次
行ってみるシリーズ第11弾
東アジア漫画探検 台湾の漫画便利屋を覗く
JB漫画便利屋・新竹店の店長に話しを聞いてみる
士林店・漫画便利屋の店長は高校生…?
ちょっとコーヒーブレイク(たのしい台湾エヴァ)
イベント訪問第13弾
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イベント1ページレポート
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イベント1ページレポート
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