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特 集

行ってみるシリーズ第10弾

東アジア漫画探検 COMIC WORLD 台湾1

参加レポート 「カラオケの艦隊」本郷正子

 日本と台湾の同人誌サークルが一堂に会する即売会がついに開催される、そうと聞いてはじっとしていられません。自他ともに認める「台湾ウォッチャー」である当サークル、台湾人用に新刊つくって直接参加してまいりました。格安ツアーを予約して、わずか3時間の空の旅〜♪
(ちなみにカートに段ボール箱をくくりつけた同人ルックは成田空港ではまったく目立たないぞ。なぜならば周りの外人さんの方がもっとデカい電機製品の箱を抱えているからだ!)

 前日の夜はホテルの近所の『全家便利商店(ファミリーマート)』で当日ペーパーを製作。
コピーの合間に新聞を立ち読みする。
一面トップは、『安室奈美恵、明年六月當媽媽(あむろなみえ らいねんろくがつにはママ)』
 本当にここは外国なんだろうかね。(嘘だと思うかもしれないけれどコレ本当。台湾と言う国は世界で一番日本の情報があふれている外国なのだ)

 そして当日。タクシーで会場の「市立民衆活動中心」へ。
ところが車を降りたらビックリ、施設の前にはすでに長蛇の列!
 庭いっぱいにとぐろを巻いて、それでもおさまらずに道路にはみ出しているではないか、徒歩で、バスで、タクシーで、まだ続々と列に並ぶ。
 普段は閑静な街にいきなり出現した若者集団に、隣の超高級マンションの住人は目を白黒。気の毒だけどオジさん、明日もやるんだよ、これ(笑)

 台湾人のサークルにとって、今回の即売会は国内初の大イベント。どこのサークルもこの日を目指して新刊を作り、誇らしげに並べている。でもよく見ると、台湾のサークルさんには机に敷布をかける習慣は無いらしい。みんな板の上に直接本を置いている。敷いているのは日本の漫画家や歌手のFCと言った「日本通 」のサークルだけだ。
……なーんて周りをのんびり観察していたら、えっえっえっ!?

い つ の 間 に か 客 が 入 っ て き て る っ ! 

 おいちょっと待てぇ! フツー開会のあいさつとか何か中国語でも日本語でも入れるだろう、なしくずしにこれで始まるのってひどくないか?
 どわぁ〜客がなだれこんでくる! 押すなってば頼むから!
 あーあ、向かいの台湾人のサークルの机が壊れちゃったよ。なんてのんきに言ってる場合じゃない、マイナーなはずのウチにも客が来てくれたが、いきなり1000元紙幣なんて出されて困り果 てる。(開場早々に万札を出される感覚だと思ってちょうだい)
 結局、初日のこの日は午後になるまで入場の列がとぎれず、パニック気分のまま閉会時間がやってきた。ううう、スペースから出られなくてコスプレ見物が全然できなかったよう。
 しかし翌日。初日の地獄がもう一度やってくるかと心配していた我々の前に、なんと天国が出現していた。

人 が 少 な い ! 

マ ナ ー が 良 く な っ て い る ! 

お お 何 と ゆ と り の あ る 雰 囲 気 ! 

どうやら初日に人が集中して騒ぎはおさまったらしい。よ〜し、お買物に行こうっと・(ようやく場内の描写 に入れる)

 台湾のアニパロ系同人で一番人気の作品と言えば『新世紀福音戰士(しんせいきエヴァンゲリオン)』と『神劍闖江湖(るろうにけんしん)』、『鋼弾W(ガンダムウィング)』など。特にエヴァ本は男子の資料総括系と女子のやおい系とがごっちゃで一冊の本になっていたり、混沌としていて非常に楽しい。
 今回の大収穫は台湾の名門、台大・輔大・銘傳3校のマン研が合同で製作したエヴァ同人誌。日本語読解力バツグンのエリート学生がくりだすパロディは日中英3ヵ国語スクランブル状態で、うーん、イカス〜♪
 もちろん電玩(ゲーム)系も強い。会場内では『FFVII』モノの新刊が多かったが、今後ブレイクが予感されるのは『アンジェリーク』。もうすぐ中国語バージョンが発売されるらしいので、来年あたりには守護聖サマのカップリング本がおがめるかな? うふふ
 さらに驚くべき事に、マンガやアニメのみならず日本の小説までもが同人誌になっている。以前から正式な翻訳本が出ている『銀英伝(インインチュアン)』はともかく、1巻だけで出版がストップしている『炎之蜃気楼(イェンズーシェンチーロウ)』や、翻訳なんぞされていないはずの『富士見(フーシージェン)』までやおい本が作られているのには恐れ入った。辞書を片手に角川ルビー文庫まで読み倒してしまうとは……、おそるべし台湾人!

 しかしながら、ここまでのジャンルを見ていくと「なーんだ、しょせん台湾の同人誌界って日本のモノマネじゃないの」と思う方もいるだろう。ところがそれは大間違い、実は今、台湾の同人界で一番ホットな作品とは日本のマンガでもアニメでもない。
 何とそれは、『特撮お耽美人形劇ドラマ』という、日本ではまったく存在しないジャンルなのだ。
 具体的にたとえてしまうと……、見かけはNHK人形劇の『三国志』とか『サンダーバード』のような世界なのだが、「この人はホモで主人公にベタ惚れ」とか、「この人は実はバイ」と言ったやおいなキャラ設定を本編で堂々とやらかしている状態、と思ってほしい。
 この人形劇、正式名称は『布袋戯(プータイシー)』と言い、もともとは台湾の伝統的な民間芸能だった。それがなぜこのような楽しい(笑)設定になったのかと言うと、台湾のウラ事情がからんでくるのだ。

 モラルの厳しい台湾では、テレビ局が製作する実写ドラマや児童番組には厳しい監視の眼が光っていて、なかなか刺激的な設定やストーリーが許されない。登場人物が同性愛者などでは放送禁止になりかねない。
 この監視を、「マイナーな伝統芸能」という名目でまんまとすり抜けたのが『布袋戯』というわけだ。
 現在はケーブルテレビ(台湾では普及率が高い)で2本の番組が放送されている。どちらも中華ファンタジーなストーリーで、登場キャラも『三国志』なみに数が多い。カップリングの幅が広くてなによりだ(笑)
 こんなオイシすぎる番組を見せつけられて、同人魂が揺さぶられないはずが無い。たちまちのうちに、同人誌が作られるわコスプレ集団が出現するわ、おそらく台湾オリジナルの作品でこんなに同人界が盛り上がったのは初めてではないだろうか。
 イベント当日でも、数あるコスプレの中でもっとも華やかな存在だったのがこの『布袋戯』ファンの方々。コスプレ黎明期の台湾とは思えぬ 豪華な出来ばえの、すばらしい衣装ですっかり魅了されてしまった。

 気に入った作品のパロディを描いたり、「まあ・」と思うキャラをカップリングしてやおい本を作ったり、陽気にコスプレを楽しんだり。
 楽しみ方は日本から学習して、楽しむ素材は自国のオリジナル。台湾の同人誌界は着実に進化している。いまや日本ばかりが同人王国ではないぞ!
 そうそう、ここで台湾のコスプレ事情を解説しておこう。はっきり言って、レベル的に日本に追いつくのは時間の問題。ある面 では
と っ く に 日 本 を 追 い 抜 い て い る 。 

 なぜかと言うと、台湾では今でも「町の仕立屋さん」と言うのが存在していて、オーダーメイドで服を作ることは珍しくないのだ。しかも安い!
 『布袋戯』のコスプレなど、日本ではメートル当たり4〜5千円しそうな高価な生地を贅沢に使って、しかも自分の身体に合わせたプロのお仕立。なのにお値段は日本円にして3万円もかかっていないらしい(!)
 もちろん小物類は自作だろうから合計額はもっとかかるが、ベースの服が気軽にオーダーできるというのは実にうらやましい。
 しかも台湾人って、スラッとして奇麗な体型の人が多いからオーダーの服だと身体の線がすごく映えるのだ。会場で我々の眼を奪ったのは、オーダーの学園服に身を包んだ「綾波零(リンポーリン)」。背中から腰にかけてのラインが、「こ、これぞレイちゃんよ〜・」とうならせる。
 そしてなにより脚よ、脚っ!
 細くて長くてキレイなんだこれが。ただ歩いているだけなのに眞可愛(ジェンクーアイ)っっ! では、日本が(まだかろうじて)台湾に勝っているのはどんな点か?

 それは手作りのリアルな小物類や、キャラの設定をきちんとふまえた演技力だ。大好きなキャラだからこそ、どんな小道具で、どんなポーズで、どんな表情で表現するか考え抜く。この細かい努力は一朝一夕には身に付かない。 ここはやはり、作品を原語(日本語)で理解できるネイティブの強みだろう。
 逆に言うと、外見だけしか考えないコスプレでは日本人はとっくに台湾人に敗北している。ただお金をかけて豪華なオーダー衣装を作ればいいなんて思っている人は、骨格からして彼らにかないっこないのだ。オール手作りの衣装のほうが「愛の表現」という面 では大いに勝っている。
 衣装だけではなく、表現力にも磨きをかけたコスプレがコスプレ先輩国である日本人の課題だなぁと感じ入った。みんな、台湾人に負けるな!
(そしてひとつクギを刺しておこう。スケベな写真を撮ろうと思って台湾に行っても無駄 だよ。ド派手な衣装には気おくれしない台湾人でも、過激に露出した服を着ることは別 問題。日本なんかよりよっぽどモラルが厳しい国だから、いやらしい写真なんか撮れないからね)

 さて、最後に話題を変えて、楽しい中国語のレッスン。
 今や非常に盛り上がっている台湾の「やおい」、実は台湾限定使用の中国語ネームがある。なんと台湾では、やおいやゲイの事を『同志』と言うのだ。
 もともと中国語では同性愛の事を「同性戀」(同性恋)と言うことから、ゲイの事を「同性戀之志」と呼ぶようになった。これを略して『同志』と言うのだそうだが……。コレ、絶対こじつけだと思うぞ〜。
 どう見ても、これは台湾にとっての宿命のライバル・中国共産党をおちょくっているネーミングとしか思えない。
「同志、ともに革命を!」「おお同志よ!」という あ・の・ノリに引っかけて、やおいマンガやゲイ文学を『同志漫画』『同志小説』と呼ぶあたり、台湾と中国の複雑な事情がうかがわれますなぁ。(かさねて言っておくけどこの言葉は台湾限定の中国語。中華人民共和国の人に言ったら本気で怒られるから注意してね・)

 いや〜、すっかり長くなってしまった。
 いかがでしたか、これを読んで少し「台湾って楽しいトコだなぁ…・」と思ったら、いつかはあなたも台湾に行ってみてね!
日本とすごくよく似ていて、でもすこし違う不思議な国。ちょっと排気ガスが強いので気管支の弱い人はツラいけど、食べ物はおいしいし人は親切だし、楽しい物もヘンな物もたくさんあって最高よ


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目次
行ってみるシリーズ第10弾
東アジア漫画探検 COMIC WORLD 台湾1
写真レポート「会場風景」
写真レポート「布袋戯(プータイシー)」
日本から参加したサークルに聞いてみる
サークルインタビュー(台湾)尾崎南FC・南の世界
参加レポート 「カラオケの艦隊」本郷正子
企業ブース出現!
西4階の一角に何やら新しく出現したイベントスペース
委託コーナー担当の「竹山耕一」様に話しを聞きました
イベント訪問第11弾
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イベント訪問第12弾
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