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また、日本以外のパネラーがみな指摘していたのは、やはり各国における日本漫画の人気ぶりだ。その量の多さと、作品のもつ魅力は、各国の読み手にも幅広く受け入れられている。
しかし彼女たちは、自分自身も日本漫画ファンである一方で、読者が求めるままに「日本風」の作品を描くだけでなく、その国オリジナルの漫画文化を育てていきたい、という思いを強く持っている。
例えばインドネシアのアンズ・ヒザワ氏は、作品を描く時は、多民族・多宗教である自国の文化に配慮していると話し、土着の伝承を素材にしたという自作を紹介しながら、今後も漫画を通じて、自国の文化を表現していきたいと語った。
韓国の朴素煕氏も、現在連載中の作品『宮(グン)』で、「もしも朝鮮王朝が現代まで続いていたら...」という設定のもと、伝統と現代文化の関係を描いている。連載スタート当時は、こうしたテーマが読者に受け入れられるのか不安だったが、実際には反響が大変大きく、自分たちの文化を漫画で表現することに、自信をもったという。
一方、佐島顕子氏の発表の中には「日本は漫画先進国ですが、反面、外国の漫画に触れるチャンスが少ないかもしれない」という言葉があった。
確かに、日本の漫画が世界中で読まれている事実だけでも驚く人が依然として多いなか、世界各国でオリジナルの漫画市場が育ちつつあることは、より実感しにくい事実だろう。現在の日本では、国内の市場があまりに豊かなため、海外の作品を追い求めてまで読みたいという「漫画への渇望感」が少ないとも考えられる。
そこで佐島氏は、大学の国際交流に関する講義の中で、学生たちに韓国漫画を翻訳して読んでもらう、という試みを行っている。授業で作品を読み進めるうちに、日韓の文化の違いを理解し、同時に漫画から受ける感動の普遍性に気づき、いつの間にか作品世界にのめり込んでしまう学生が、毎年数多く現れるそうだ。
漫画の表現が、誰にでも普遍的なメッセージを届ける可能性をもつこと、国境を超えた漫画の交流が一層進むであろう未来の姿を、このプレゼンテーションが示唆しているのではないだろうか。
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